“三（さ）” の例文
「ところで相手が愛ちゃんをさらったのは、人質にするというほかに、何か理由があると思うが、どうだろう、三（さ）ぶちゃん」
九つの鍵 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
それに、お姉さんを、心では二（に）っちも三（さ）っちもないほど、好きんなっていながら、いつまでも穏便主義でやろうなんて、ムリだわ。ムリというよりも、意気地がないわ。
貞操問答 (新字新仮名) ／ 菊池寛(著)
「さあ、こっちから押すんだぞ。一（い）チ、二（に）イ、三（さ）ン。そら、よいしょ」
火星探険 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「それを考えようじゃないか、三（さ）ぶちゃんの頭脳（あたま）で、それがわからないはずはないと思うが——」
九つの鍵 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
二人は、一（い）チ二（に）イ三（さ）ンで、左右へ別れて、山を下りはじめた。
少年探偵長 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「いいか、三（さ）ぶちゃん、君は愛ちゃんが宙釣りになって、この屋上に引上げられるとすぐ横へ廻って馬吉君姉弟に案内してもらい、裏の狭い口から潜り込んだと言ったね」
九つの鍵 (新字新仮名) ／ 野村胡堂(著)
「なんだ、三（さ）ぶちゃんは、あの宇宙塵を知らないのか」
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「やあ、風間の三（さ）ぶちゃんか」
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)
「おどろいたね、三（さ）ぶちゃん」
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) ／ 海野十三(著)