みッ)” の例文
譜本ふほんうたうたふやうに、距離きょり釣合つりあひちがへず、ひいふういて、みッつと途端とたん敵手あひて胸元むなもと貫通ずぶり絹鈕きぬぼたんをも芋刺いもざしにしようといふ決鬪師けっとうしぢゃ。
雪江さんは私よりも一つ二つ、それともみッぐらい年下かも知れないが、お出額でこで、円い鼻で、二重あごで、色白で愛嬌が有ると謂えば謂うようなものの、声程に器量はくなかった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)