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一
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ひと
ふりがな文庫
“
一
(
ひと
)” の例文
こまかき
雨
(
あめ
)
ははら/\と
音
(
おと
)
して
草村
(
くさむら
)
がくれ
鳴
(
なく
)
こほろぎのふしをも
乱
(
みだ
)
さず、
風
(
かぜ
)
一
(
ひと
)
しきり
颯
(
さつ
)
と
降
(
ふり
)
くるは
彼
(
か
)
の
葉
(
は
)
にばかり
懸
(
かゝ
)
るかといたまし。
雨の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これらの童謡はおほかたその「赤い鳥」で公にされたものですが、今度改めて今までの分を
一
(
ひと
)
まとめにして出版する事になりました。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と、いうことは
素気
(
そっけ
)
ないが、話を
振切
(
ふりき
)
るつもりではなさそうで、肩を
一
(
ひと
)
ツ
揺
(
ゆす
)
りながら、
鍬
(
くわ
)
の
柄
(
え
)
を返して
地
(
つち
)
についてこっちの顔を見た。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
燦々と降る光の泡に胸は一杯に息を塞がれ、広い視界は唯
一
(
ひと
)
つの、白金の光芒を放つて、チリチリと旋回する一点の塵と化してゐる。
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
こゝかしこにたくさんにありますから、これ
等
(
ら
)
を
一
(
ひと
)
とほり
見物
(
けんぶつ
)
して
歩
(
ある
)
くだけでも、ロンドンで
一週間
(
いつしゆうかん
)
ぐらゐは、
大丈夫
(
だいじようぶ
)
かゝるでせう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
▼ もっと見る
この
話
(
はなし
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
與力
(
よりき
)
から
聞
(
き
)
いて、一
層
(
そう
)
玄竹
(
げんちく
)
が
好
(
す
)
きになつたのであつた。それからもう
一
(
ひと
)
つ、
玄竹
(
げんちく
)
が
但馬守
(
たじまのかみ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせた
逸話
(
いつわ
)
がある。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「腕力于今猶健在。一揮千紙未為難。」〔腕力今ニ
于
(
おい
)
テ猶健在ナリ/
一
(
ひと
)
タビ揮ヘバ千紙モ未ダ難シト為サズ〕との意気を示していた。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
マーキュ
猫王
(
ねこまた
)
どの、
九箇
(
こゝのつ
)
あるといふ
足下
(
おぬし
)
の
命
(
いのち
)
が
只
(
たッた
)
一
(
ひと
)
つだけ
所望
(
しょもう
)
したいが、
其後
(
そののち
)
の
擧動次第
(
しこなししだい
)
で
殘
(
のこ
)
る
八箇
(
やッつ
)
も
叩
(
たゝ
)
き
挫
(
みじ
)
くまいものでもない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
女等
(
をんなら
)
は
皆
(
みな
)
少時
(
しばし
)
の
休憩時間
(
きうけいじかん
)
にも
汗
(
あせ
)
を
拭
(
ぬぐ
)
ふには
笠
(
かさ
)
をとつて
地上
(
ちじやう
)
に
置
(
お
)
く。
一
(
ひと
)
つには
紐
(
ひも
)
の
汚
(
よご
)
れるのを
厭
(
いと
)
うて
屹度
(
きつと
)
倒
(
さかさ
)
にして
裏
(
うら
)
を
見
(
み
)
せるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、
武士
(
もののふ
)
の死出を笑って、
誓願寺
(
せいがんじ
)
の曲を
一
(
ひと
)
さし舞い、舞い終るとすぐ舟のうちで
屠腹
(
とふく
)
したと、後の世までの語りぐさに伝わっている。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
、こらしめるための
一
(
ひと
)
うちよ。あなたは、自分がからかわれているのも、わからないじゃないの。あたしはね、心の奥底からの一うちを
ペンとインキつぼ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
一
(
ひと
)
つ
釜
(
かま
)
の飯を食わねば、心はだんだん離れるものだろうか。茂緒はとうとう何もいわずに、泣きべそのような顔で房次の家を出た。
風
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
大きな
尨犬
(
むくいぬ
)
の「熊」は、
老
(
とし
)
をとった
牝犬
(
めすいぬ
)
だったが、主人の命で、鋭く吠えたてたので
流石
(
さすが
)
の腕白連も、
一
(
ひと
)
たまりもなく逃げてしまった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
出しては読み出しては読み、差し上げる手紙を書く
料簡
(
りょうけん
)
もなく、昨夜
一
(
ひと
)
ばん
埒
(
らち
)
もなく過ごしました。先夜はほんとに失礼いたしました。
春の潮
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ですから、われ/\が、ある
一
(
ひと
)
つの
土地
(
とち
)
にはえた
木
(
き
)
を、やたらにわきへ
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
ったつて、それが
一々
(
いち/\
)
つくわけのものではありません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
とのさまも びっくり しましたが、どうも あの ぼうさん おもしろそうだ、
一
(
ひと
)
つ よんで みようと、けらいにいいつけて
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
お
爺
(
じい
)
さま、
何
(
ど
)
うぞ
私
(
わたくし
)
に
一
(
ひと
)
つの
御神鏡
(
ごしんきょう
)
を
授
(
さず
)
けて
戴
(
いただ
)
き
度
(
と
)
う
存
(
ぞん
)
じます。
私
(
わたくし
)
はそれを
御神体
(
ごしんたい
)
としてその
前
(
まえ
)
で
精神
(
せいしん
)
統一
(
とういつ
)
の
修行
(
しゅぎょう
)
を
致
(
いた
)
そうと
思
(
おも
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『さあ、
一
(
ひと
)
つ
口
(
くち
)
に出して
行
(
や
)
つて御覽なさいな。』とお吉に言はれると、二人共すぐ顏を染めては、『さあ』『さあ』と互ひに讓り合ふ。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
大地震
(
だいぢしん
)
のときは
大地
(
だいち
)
が
裂
(
さ
)
けてはつぼみ、
開
(
ひら
)
いては
閉
(
と
)
ぢるものだとは、
昔
(
むかし
)
から
語
(
かた
)
り
傳
(
つた
)
へられて
最
(
もつと
)
も
恐怖
(
きようふ
)
されてゐる
一
(
ひと
)
つの
假想現象
(
かそうげんしよう
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『もう
爲
(
し
)
ないから、
萬望
(
どうぞ
)
話
(
はな
)
して
頂戴
(
ちやうだい
)
な』と
愛
(
あい
)
ちやんは
極
(
ご
)
く
謙遜
(
けんそん
)
して、『二
度
(
ど
)
と
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れないわ。
屹度
(
きつと
)
そんな
井戸
(
ゐど
)
が
一
(
ひと
)
つ
位
(
くらゐ
)
あつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
細字
(
さいじ
)
にて
認
(
したた
)
めたる長文の手紙、中には議論文もあり歎願書もあり、
一
(
ひと
)
たび読みおわりてまた繰返し、再び読みおわりて思案に沈み
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「
何
(
なに
)
金
(
かね
)
があるばかりぢやない。
一
(
ひと
)
つは
子供
(
こども
)
が
多
(
おほ
)
いからさ。
子供
(
こども
)
さへあれば、
大抵
(
たいてい
)
貧乏
(
びんばふ
)
な
家
(
うち
)
でも
陽氣
(
やうき
)
になるものだ」と
御米
(
およね
)
を
覺
(
さと
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なに
)
、
馬
(
うま
)
はゐなかつたか? あそこは一
體
(
たい
)
馬
(
うま
)
なぞには、はひれない
所
(
ところ
)
でございます。
何
(
なに
)
しろ
馬
(
うま
)
の
通
(
かよ
)
ふ
路
(
みち
)
とは、
藪
(
やぶ
)
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
たつて
居
(
を
)
りますから。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
卓子
(
テーブル
)
の
側
(
そば
)
が
僅
(
わづか
)
に
少
(
すこ
)
しばかり
明
(
あか
)
るいだけで、
其
(
そ
)
の
外
(
ほか
)
は
電灯
(
でんとう
)
一
(
ひと
)
つ
点
(
つ
)
けず、
真黒闇
(
まつくらやみ
)
のまゝで
何処
(
どこ
)
を
何方
(
どちら
)
に行つて
宜
(
い
)
いかさツぱり
分
(
わか
)
らぬ。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
一
(
ひと
)
たびその輿論を導いて遺憾なきを得ば、我が対支那政策に於てまた何の顧慮か有らん。吾人の常に意を用うべきは
此処
(
ここ
)
に在る。
三たび東方の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
岩
(
いは
)
はなをば、
漕
(
こ
)
ぎ
廻
(
まは
)
つて
行
(
ゆ
)
くごとに、そこに
一
(
ひと
)
つづゝ
展
(
ひら
)
けて
來
(
く
)
る、
近江
(
あふみ
)
の
湖水
(
こすい
)
のうちのたくさんの
川口
(
かはぐち
)
。そこに
鶴
(
つる
)
が
多
(
おほ
)
く
鳴
(
な
)
き
立
(
た
)
てゝゐる。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
上のお姉様方はお
二人
(
ふたり
)
とももうかたづいていらっしゃるから、お
姫様
(
ひいさま
)
はこのお
一
(
ひと
)
方だ。伯爵家ではお姫様方はみんなお成績がおよろしい。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
なんとこの
榎木
(
えのき
)
の
下
(
した
)
には
好
(
い
)
い
實
(
み
)
が
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
ませう。
澤山
(
たくさん
)
お
拾
(
ひろ
)
ひなさい。
序
(
ついで
)
に、
私
(
わたし
)
も
一
(
ひと
)
つ
御褒美
(
ごはうび
)
を
出
(
だ
)
しますよ。それも
拾
(
ひろ
)
つて
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
けれども、せめて、
絵図
(
えず
)
ともくじだけでも、
一
(
ひと
)
とおりはいけんしたいものですが、いかがでしょう、四、五
日
(
にち
)
、かしていただけませんか。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
波うちぎわの海草の山の下には、
一
(
ひと
)
むれの白鳥がいました。白鳥たちは陸の上にいかないで、波にゆられながら休んでいました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
さて、わたくしは或る夜ふしぎな
一
(
ひと
)
つ
家
(
や
)
に立ち寄って見ましたが、それは何の不思議さもない、普通のお百姓家であったことを知りました。
玉章
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
ある時一尺ばかりなる小蛇来つて、この鐘を尾を以て
扣
(
たた
)
きたりけるが、一夜の内にまた本の鐘になつて、
疵
(
きず
)
付ける所
一
(
ひと
)
つもなかりけり云々。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一
(
ひと
)
頃「有樂座」でやつてゐた「土曜劇場」の下手な連中さへ、自分には「藝術座」よりも立派なものだつたやうに考へられる。
貝殻追放:012 向不見の強味
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
かつ子さんたちはそれから一と晩
中
(
じゅう
)
バケツで池の水をはこんでは屋根へかけかけして、
一
(
ひと
)
いきも休まずはたらきつづけました。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
平次はお静を呼んで財布を出させると、中から小粒を
一
(
ひと
)
っ
掴
(
つか
)
み、二三両もあろうと思うほどへ、小判を二枚添えて、ガラッ八に渡しました。
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼は食い荒された
鰊
(
にしん
)
の背骨を
一
(
ひと
)
つ
皿
(
さら
)
に
載
(
の
)
せていたが、
奥
(
おく
)
の
間
(
ま
)
へ通ずるドアを後ろ足で閉めながら、
突拍子
(
とっぴょうし
)
もない声でいきなり
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
しかし、いつかおじいさんに
見
(
み
)
せたら、あまりほめていなかった。それでも、みんな
一
(
ひと
)
まとめにして
売
(
う
)
ったら、いくらかの
金
(
かね
)
になるだろう。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かつて或る時代の各人が
一
(
ひと
)
かどの改良なりと信じて世に行った変革の結果が、その実我々に災いした場合は一にして
止
(
とど
)
まらぬ。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「うちの人が、気分が悪いと、いいよる。あたしは、街の薬屋に
一
(
ひと
)
ッ走り、行って来るけ、あんた、しばらく、介抱しといて」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
夫婦して
一
(
ひと
)
つコップから好きな酒を飲み合い、
暫時
(
しばし
)
も離れぬので、一名
鴛鴦
(
おし
)
の称がある。夫婦は農家の出だが、別に
耕
(
たがや
)
す可き田畑も
有
(
も
)
たぬ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ほぼ
一
(
ひと
)
月もするうちに、單調なこの世界の生活の中にあつて、太田は、いつしか音の世界を樂しむことを知るやうになつた。
癩
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
『ピナコテエク』の
館
(
やかた
)
出でし時は、雪いま晴れて、
街
(
ちまた
)
の
中道
(
なかみち
)
なる並木の枝は、
一
(
ひと
)
つ
一
(
びと
)
つ薄き氷にてつつまれたるが、今点ぜし街燈に映じたり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ビスマークのような顔をして、船長より
一
(
ひと
)
がけも
二
(
ふた
)
がけも大きい白髪の水先案内はふと振り返ってじっと葉子を見たが、そのまま向き直って
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
勿論
(
もちろん
)
彼
(
かれ
)
の
仲間
(
なかま
)
だけが
特
(
こと
)
にさうだとは
言
(
い
)
へなかつた。
見渡
(
みわた
)
したところ、
人間
(
にんげん
)
は
皆
(
みん
)
な
一
(
ひと
)
つ/\の
不完全
(
ふくわんぜん
)
な
砕片
(
かけら
)
であるのに、
不思議
(
ふしぎ
)
はない
筈
(
はず
)
であつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
と。
既
(
すで
)
に
馳
(
は
)
すること
(二九)
三
輩
(
はい
)
し
畢
(
をは
)
りて、
(三〇)
田忌
(
でんき
)
一
(
ひと
)
たび
勝
(
か
)
たずして
再
(
ふたた
)
び
勝
(
か
)
つ。
卒
(
つひ
)
に
王
(
わう
)
の千
金
(
きん
)
を
得
(
え
)
たり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
忌
(
き
)
、
孫子
(
そんし
)
を
威王
(
ゐわう
)
に
進
(
すす
)
む。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
あれは、
一
(
ひと
)
ツ
木
(
ぎ
)
の縁日へいった時、米屋の横の、
溝
(
どぶ
)
っぷちに捨てられていたのを拾ってやったのだが、また宿なしになってしまやしないかしら。
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
そうしてまだ睡い眼をコスリコスリ、今
一
(
ひと
)
寝入りすべく二階へ帰ろうとすると、暗い梯子段に足を踏みかけぬうちに、又電話口に呼び返された。
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
其
(
その
)
擧動
(
ふるまひ
)
のあまりに
奇怪
(
きくわい
)
なので
私
(
わたくし
)
は
思
(
おも
)
はず
小首
(
こくび
)
を
傾
(
かたむ
)
けたが、
此時
(
このとき
)
何故
(
なにゆゑ
)
とも
知
(
し
)
れず
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
胸
(
むね
)
に
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た
一
(
ひと
)
つの
物語
(
ものがたり
)
がある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「わたしは、ちょっと今、手がすいておりますから、それでは、わたしが壁辰の親方を
一
(
ひと
)
ッ
走
(
ぱし
)
りに迎いに参りましょうか」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
歸つてきて、しかも、そのまゝ、そのことは
一
(
ひと
)
ツ言も云はずに、むつしりしてゐた——かういふことがいくらもあつた。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“一”を含む語句
一寸
一時
一昨日
一杯
唯一
一昨年
万一
一人
一切
一片
一通
同一
一日
一向
一方
一層
一端
一夜
一番
一生
...