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一
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ある
ふりがな文庫
“
一
(
ある
)” の例文
また憎らしいのがある、腹立たしいのも
他
(
ほか
)
にあるけれども、それも
一
(
ある
)
場合に猿が憎らしかったり、鳥が腹立たしかったりするのとかわりは無いので。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一八九四年版ブートン訳『
亜喇伯夜譚補遺
(
サップレメンタリー・ナイツ
)
』一にも、アラビアで
一
(
ある
)
女生まれた時、占婦
卜
(
ぼく
)
してこの女成人して、必ず婬を五百人に売らんと言いしが
中
(
あた
)
った事あり
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
傷
(
きづゝ
)
き
斃
(
たを
)
れたのも
少
(
すくな
)
くない
樣子
(
やうす
)
で、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
も
既
(
すで
)
に十二三
里
(
り
)
許
(
ばかり
)
進
(
すゝ
)
みて、
海岸
(
かいがん
)
なる
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
住家
(
すみか
)
からは、
確
(
たし
)
かに三十
里
(
り
)
以上
(
いじやう
)
距
(
へだゝ
)
つたと
思
(
おも
)
はるゝ
一
(
ある
)
高山
(
かうざん
)
の
絶頂
(
ぜつてう
)
に
達
(
たつ
)
した
時
(
とき
)
には、
其
(
その
)
數
(
かず
)
も
餘程
(
よほど
)
減
(
げん
)
じて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一
(
ある
)
日、朝から雨が降って、昼も夜のようであったその夜中の事——と語り掛けて、明はすやすやと寝入ったのである。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
我
今生
(
こんじょう
)
分
(
ぶん
)
尽きたれば汝を用いずと言わしむると、象すなわち地中に入ってしまった、仏いわく昔
迦葉仏
(
かしょうぶつ
)
の時、象護の前身
一
(
ある
)
塔中菩薩が乗った象の像少しく
剥
(
は
)
げたるを補うた功徳で
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
電話で、新道の
一
(
ある
)
茶屋へ、宮歳の消息を聞合せると、ぶらぶら病で寝ていたが、昨日急に、
変
(
へん
)
が
変
(
かわ
)
って世を去った。
浮舟
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上帝その禍を予防せんため、竜の身を極めて重くし居る故、みな楽土より流れ出る
一
(
ある
)
河に
陥
(
お
)
ちて死す、近処の人その死を
覗
(
うかが
)
い、七十日の後その
尸
(
しかばね
)
の
頭頂
(
いただき
)
に
根生
(
ねざし
)
た紅玉を採って国の帝に
献
(
たてまつ
)
ると。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
ついこの間の事——
一
(
ある
)
大書店の支配人が見えた。関東名代の、
強弓
(
つよゆみ
)
の達者で、しかも苦労人だと聞いたが違いない。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さてこれは
小宮山
(
こみやま
)
良介という学生が、
一
(
ある
)
夏北陸道を漫遊しました時、越中の国の小川という温泉から
湯女
(
ゆな
)
の魂を
託
(
ことづか
)
って、
遥々
(
はるばる
)
東京まで持って参ったというお話。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
野辺の
送
(
おくり
)
が済んで、七々四十九日というのに、自ら恥じて、それと知りつつ今まで
遂
(
つい
)
に
音信
(
おとずれ
)
なかった
姉者人
(
あねじゃひと
)
、その頃
一
(
ある
)
豪商の愛妾になっていたのが尋ねて来て、その
小使
(
こづかい
)
と
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかれども予は予が
画師
(
えし
)
たるを利器として、ともかくも口実を設けつつ、予と兄弟もただならざる医学士高峰をしいて、
某
(
それ
)
の日東京府下の
一
(
ある
)
病院において、
渠
(
かれ
)
が
刀
(
とう
)
を下すべき
外科室
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
(
ある
)
寺に
北辰
(
ほくしん
)
妙見宮のまします堂は、
森々
(
しんしん
)
とした
樹立
(
こだち
)
の中を、深く石段を上る高い処にある。
瓜の涙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
一
(
ある
)
年、やっぱりその五月雨の晩に破風から鼻を出した処で、(何ぞお
望
(
のぞみ
)
のものを)と申上げますと、(ただ据えておけば可い、女房を一人、)とそういったそうでございます。」
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
不思議な縁ですね、まだ
下極
(
したぎま
)
りで、世間に発表はしないけれども、今度、仙台の——
一
(
ある
)
学校の名誉教授の内命を受けて、あと二月ぐらいで任に赴く。——ま、その事になりました。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
(
ある
)
夏土用の
日盛
(
ひざかり
)
の事……
生平
(
きびら
)
の揚羽蝶の漆紋に、
袴
(
はかま
)
着用、大刀がわりの杖を片手に、芝居の意休を一ゆがきして
洒然
(
さっぱり
)
と
灰汁
(
あく
)
を抜いたような、白い
髯
(
ひげ
)
を、
爽
(
さわやか
)
に
扱
(
しご
)
きながら、これ、はじめての見参。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
世話をするものがあって、毎日吾妻橋を越して
一
(
ある
)
製糸場に通っていた。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
気の早いお悦が、別して
一
(
ある
)
場合だったから、つかつかと店へ入って
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
中に
髯
(
ひげ
)
のある立派な紳士が、
一
(
ある
)
公職の名のりを上げた。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
“一”を含む語句
一寸
一時
一昨日
一杯
唯一
一昨年
万一
一人
一切
一片
一通
同一
一日
一向
一方
一層
一端
一夜
一番
一生
...