ひとり)” の例文
そのひとり斯く我にいへり、また若しこの時新しき物現はれて心をひくことなかりせば、我は既にわが身の上をあかせしなるべし 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
但しほか嗣子よつぎについてはかくいひがたし、ヤーコモとフェデリーゴ今かの國を治む、いと善きものをばそのひとりだに繼がざりき 一一八—一二〇
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ひとりのをる處には他もまたしやうぜられ、さきに二人ふたりが心をあはせて戰へる如く、その榮光をもともに輝かすをよろしとす 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我死せる時フランチェスコ來りて我をれんとせしに、黒きケルビーニのひとり彼に曰ひけるは彼を伴ふ勿れ、我に非をなす勿れ 一一二—一一四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そのひとりはヴィルジリオに向へり、またひとり彼處かしこに坐せる者にむかひ、起きよクルラード、來りて神の惠深き聖旨みむねより出し事を見よと叫び 六四—六六
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
かくいひて顏を和らげ、我にむかひていひけるは、こはテーベを圍める七王のひとりにて神を侮れる者なりき 六七—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)