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與吉
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よきち
ふりがな文庫
“
與吉
(
よきち
)” の例文
新字:
与吉
お
品
(
しな
)
には
與吉
(
よきち
)
が
惡戯
(
いたづら
)
をしたり、おつぎが
痛
(
いた
)
いといつて
指
(
ゆび
)
を
啣
(
くは
)
へて
見
(
み
)
せれば
與吉
(
よきち
)
も
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
を
口
(
くち
)
へ
當
(
あて
)
て
居
(
ゐ
)
るのが
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えるやうである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
つか/\と
行懸
(
ゆきか
)
けた
與吉
(
よきち
)
は、これを
聞
(
き
)
くと、あまり
自分
(
じぶん
)
の
素氣
(
そつけ
)
なかつたのに
氣
(
き
)
がついたか、
小戻
(
こもど
)
りして
眞顏
(
まがほ
)
で、
眼
(
め
)
を
一
(
ひと
)
ツ
瞬
(
しばだた
)
いて
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
三「甚藏、是は
己
(
おれ
)
の
家
(
うち
)
の鎌だ、此の間
與吉
(
よきち
)
に持たして
遣
(
や
)
った、是は與吉の鎌だ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分
(
じぶん
)
の
蒲團
(
ふとん
)
の
側
(
そば
)
まで
射
(
さ
)
し
込
(
こ
)
む
日
(
ひ
)
に
誘
(
さそ
)
ひ
出
(
だ
)
されたやうに、
雨戸
(
あまど
)
の
閾際
(
しきゐぎは
)
まで
出
(
で
)
て
與吉
(
よきち
)
を
抱
(
だ
)
いては
倒
(
たふ
)
して
見
(
み
)
たり、
擽
(
くすぐ
)
つて
見
(
み
)
たりして
騷
(
さわ
)
がした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
與吉
(
よきち
)
の
眞面目
(
まじめ
)
なのに
釣込
(
つりこ
)
まれて、
笑
(
わら
)
ふことの
出來
(
でき
)
なかつたお
品
(
しな
)
は、
到頭
(
たうとう
)
骨
(
ほね
)
のある
豆腐
(
とうふ
)
の
注文
(
ちうもん
)
を
笑
(
わら
)
はずに
聞
(
き
)
き
濟
(
す
)
ました、そして
眞顏
(
まがほ
)
で
尋
(
たづ
)
ねた。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
イヤハヤもういけませんがね、ちょっくらお
暇
(
ひま
)
を戴きに
與吉
(
よきち
)
どんを頼んで遣ったが、まだ
帰
(
けえ
)
らねえが、不断とは違い正月はお忙しいから、忰にお暇を下されば好いが、下さるめえとは思うが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
は
勘次
(
かんじ
)
もお
品
(
しな
)
も
腹
(
はら
)
の
子
(
こ
)
を
大切
(
たいせつ
)
にした。
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が十三といふともう
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つので、
與吉
(
よきち
)
を
育
(
そだ
)
てながら
夫婦
(
ふうふ
)
は十
分
(
ぶん
)
に
働
(
はたら
)
くことが
出來
(
でき
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
其
(
そ
)
の
澁色
(
しぶいろ
)
の
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
ると、
岸
(
きし
)
から
板
(
いた
)
を
渡
(
わた
)
した
船
(
ふね
)
がある、
板
(
いた
)
を
渡
(
わた
)
つて、
苫
(
とま
)
の
中
(
なか
)
へ
出入
(
でいり
)
をするので、
此
(
この
)
船
(
ふね
)
が
與吉
(
よきち
)
の
住居
(
すまひ
)
。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
與
部首:⾅
14画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“與”で始まる語句
與
與力
與兵衞
與太郎
與惣次
與曾平
與茂吉
與母吉
與力等
與人