“見霞”の読み方と例文
読み方割合
みかす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見霞みかすむばかりの広い部屋で、二十人あまりの男や女が、立ったり坐ったり飛んだり刎ねたり、泣いたりわめいたり、笑ったりえたり、歌ったり舞ったりしているではないか。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
遠い山々、ひらけた谷、見霞みかすむように広々とした平野までも高い山腹にある位置からその部屋の障子の外に望まれる。坪庭のへいを隔てて石垣の下の方には叔母の家の板屋根なども見える。奥の間がある。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)