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夏霞
ふりがな文庫
“夏霞”の読み方と例文
読み方
割合
なつがすみ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なつがすみ
(逆引き)
智恩院聖護院の昼鐘が、まだ鳴り止まない。
夏霞
(
なつがすみ
)
棚引きかけ、眼を細めてでもいるような
和
(
なご
)
み方の東山三十六峯。ここの椽に人影はない。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
蘆
(
あし
)
の向うには一面に、高い松の木が茂っていた。この松の枝が、むらむらと、互に
鬩
(
せめ
)
ぎ合った上には、
夏霞
(
なつがすみ
)
に煙っている、陰鬱な山々の
頂
(
いただき
)
があった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やがて道は
急坂
(
きふはん
)
の上に尽く。此あたりやゝ快濶たる
山坡
(
さんば
)
の上、遠くヘルモン山の
片影
(
へんえい
)
を見得べしと云ふ。今日は空少し
夏霞
(
なつがすみ
)
して見えず、余等はこゝにて馬車を下る。エルサレムより約八里。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
夏霞(なつがすみ)の例文をもっと
(5作品)
見る
夏
常用漢字
小2
部首:⼢
10画
霞
漢検準1級
部首:⾬
17画
“夏”で始まる語句
夏
夏侯惇
夏侯淵
夏蜜柑
夏休
夏痩
夏花
夏目漱石
夏目
夏至
“夏霞”のふりがなが多い著者
徳冨蘆花
岡本かの子
芥川竜之介