“なつがすみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夏霞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むし暑く夏霞なつがすみのたなびいた空が、息をひそめたように、家々の上をおおいかぶさった、七月のある日ざかりである。
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
果樹園や畑の見えるだらだら下りの裾野平すそのだいらはてに、小唄こうたで名高いY——山の山裾が見え、夏霞なつがすみがうっすりめている中になみがきらりきらり光った。り取ってしてある熟麦の匂いがした。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)