“曇硝子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くもりガラス60.0%
くもりがらす40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さう、四月ももうぢきですね、全くぐづぐづしてをられないなあ!」と、若い院長は立ち上りながら、曇硝子くもりガラスの外の明るい日ざしに眼をやつた。
嘘をつく日 (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
鼠大理石が銀の肋骨ろっこつを露出してマホガニーの木理の義足で立っているテーブル。曇硝子くもりガラスのさかずきが数限りなく重なり合い鋼鉄の尺木のあごに花を咲かせている照明燈。
バットクラス (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ゆふべとなればかのおもひ曇硝子くもりがらすをぬけいでて
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
曇硝子くもりがらすの窻のそと外光ぐわいくわうなやむ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)