白金はくきん)” の例文
夫人の頭髪は白金はくきんの様に白い。両鬢びんたぼを大きく縮らせたまま別別べつべつに放して置いて、真中まんなかの毛を高く巻いてある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
白金はくきんの線もて編んだあのよろい、あの光、あの目を射る光の中に、私は包まれたいのだ。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
が、家宅捜索かたくそうさくをすると、時価じか概算がいさん億円おくえん相当そうとうする金塊きんかい白金はくきん、その地金ぢがね居室きょしつ床下ゆかしたから発見はっけんされたため、ついにつつみきれずして、刈谷音吉かりやおときち毒殺どくさつのてんまつを自供じきょうするにいたつた。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
臨終いまはの念のごとくに打洩うちもら𤍠あつき涙の白金はくきん幾滴いくてき………
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
雲はけふも白金はくきん白金黒はくきんこく
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
かう白金はくきんの予感を覚えてうれしかつた。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
太陽は白金はくきんを焼いて居る
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
白金はくきんの愛と黄金わうごんの叡智である。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
白金はくきんの巣に
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)