“はっきん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白金80.0%
白巾20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「俊夫さん、大変です。たった今うちへ泥棒が入って、大切な白金はっきんかたまりをとってゆきました。早く来てください」
暗夜の格闘 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
おそろしく背丈せいのたかい男である。すそまでスラリとくろのおびなしのふくながし、むねには、ペルシャねこの眼のごとくキラキラ光る白金はっきんの十をたらしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その響きに耳を傾けると白巾はっきんかおを包み、萌黄もえぎ胴肩衣どうかたぎぬ、月毛の馬に乗って三尺余りの長光ながみつを抜きかざした英雄が、サッと波打際に現われる。青貝の長柄の槍が現われて馬のさんずを突く。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)