“長光”の読み方と例文
読み方割合
ながみつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
母が亡くなります際に、伝来の家の刀ぞ、大事に持てといわれてくれましたこの長光ながみつの刀をもって
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と叫んだ忠直卿は、膝に置いていた両手をぶるぶると震わせたかと思うと、どうにも堪らないように、小姓の持っていた長光ながみつ佩刀はいとうを抜き放って、家老たちの面前へ突きつけながら
忠直卿行状記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その響きに耳を傾けると白巾はっきんかおを包み、萌黄もえぎ胴肩衣どうかたぎぬ、月毛の馬に乗って三尺余りの長光ながみつを抜きかざした英雄が、サッと波打際に現われる。青貝の長柄の槍が現われて馬のさんずを突く。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)