“胴肩衣”の読み方と例文
読み方割合
どうかたぎぬ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒糸おどしの具足の上に、菊桐をかしとした胴肩衣どうかたぎぬを羽織り、皮鞘の長太刀を横たえているに過ぎない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その響きに耳を傾けると白巾はっきんかおを包み、萌黄もえぎ胴肩衣どうかたぎぬ、月毛の馬に乗って三尺余りの長光ながみつを抜きかざした英雄が、サッと波打際に現われる。青貝の長柄の槍が現われて馬のさんずを突く。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)