“目角”の読み方と例文
読み方割合
めかど100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かような手続の前後あとさきにまで目角めかどを立てられる教育家の不心得の方がよほどしからん事かと存じます。
離婚について (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
「もう通らなんだら、私立を受けさしてまで中学へやらいでもえいわやの。家のような貧乏たれにまちの学校へやって、また上から目角めかどに取られて等級でもあげられたら困らやの。」
電報 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
そして時々涙のにじみ出る目角めかどを、指頭ゆびさきぬぐっていたが、しまいにそこを立って暗い段梯子の方へ行った。お庄は婆さんに何か言われるたんびに、下宿の二階で見たことなどがじきに頭に浮んだ。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)