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碧玉
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へきぎよく
ふりがな文庫
“
碧玉
(
へきぎよく
)” の例文
これは
管
(
くだ
)
の
形
(
かたち
)
をした
筒形
(
つゝがた
)
の
玉
(
たま
)
でありまして、その
長
(
なが
)
さは
一寸前後
(
いつすんぜんご
)
のものが
普通
(
ふつう
)
です。
石
(
いし
)
はみな
出雲
(
いづも
)
から
出
(
で
)
る
碧玉
(
へきぎよく
)
で
造
(
つく
)
つてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
まづ
四隅
(
よすみ
)
の柱と横の桟とは
黄金
(
きん
)
で作り、
彫刻
(
ほりもの
)
をして、紅宝石、
碧玉
(
へきぎよく
)
、紫水晶などをはめそれに細い銀の格子が出来てをりました。
孝行鶉の話
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
月光
(
げつくわう
)
其
(
その
)
滑
(
なめ
)
らかなる葉の
面
(
おも
)
に落ちて、葉は
宛
(
さ
)
ながら
碧玉
(
へきぎよく
)
の
扇
(
あふぎ
)
と
照
(
て
)
れるが、
其上
(
そのうへ
)
にまた黒き
斑点
(
はんてん
)
ありてちら/\
躍
(
おど
)
れり。
李樹
(
すもゝ
)
の影の
映
(
うつ
)
れるなり。
良夜
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
と言ふと、二人の海女は、身を跳らして、
碧玉
(
へきぎよく
)
を
湛
(
たゝ
)
へたやうな——少し底濁りのした水槽へサツと飛込みました。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昌黎
(
しやうれい
)
信
(
まこと
)
とせず、
審
(
つまびらか
)
に
其
(
そ
)
の
仔細
(
しさい
)
を
詰
(
なじ
)
れば、
韓湘
(
かんしやう
)
高
(
たか
)
らかに
歌
(
うた
)
つて
曰
(
いは
)
く、
青山雲水
(
せいざんうんすゐ
)
の
窟
(
くつ
)
、
此
(
こ
)
の
地
(
ち
)
是
(
こ
)
れ
我
(
わ
)
が
家
(
いへ
)
。
子夜
(
しや
)
瓊液
(
けいえき
)
を
飱
(
そん
)
し、
寅晨
(
いんしん
)
降霞
(
かうか
)
を
咀
(
くら
)
ふ。
琴
(
こと
)
は
碧玉
(
へきぎよく
)
の
調
(
てう
)
を
彈
(
たん
)
じ、
爐
(
ろ
)
には
白珠
(
はくしゆ
)
の
砂
(
すな
)
を
煉
(
ね
)
る。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
かよひぢは
碧玉
(
へきぎよく
)
の橋なり。
パステルの竜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
出雲
(
いづも
)
の
國
(
くに
)
あたりから
出
(
で
)
る
碧玉
(
へきぎよく
)
といふ
青黒
(
あをぐろ
)
い
石
(
いし
)
が
用
(
もち
)
ひられ、さらに
後
(
のち
)
になると、
赤
(
あか
)
い
瑪瑙
(
めのう
)
が
普通
(
ふつう
)
に
使
(
つか
)
はれるようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
水は今日入れ代へたばかり、
碧玉
(
へきぎよく
)
の如く澄んで、蝋燭の光に底まで讀めます。その中をお村の裸體は、重りに引きずられて、ユラユラと沈んで行きます。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
昔
(
むかし
)
は
管玉
(
くだたま
)
のことをたか
玉
(
だま
)
といつたのですが、それは
竹玉
(
たけだま
)
といふ
意味
(
いみ
)
であつて、この
青
(
あを
)
い
碧玉
(
へきぎよく
)
を
用
(
もち
)
ひたのは、ちょうど
青竹
(
あをだけ
)
を
切
(
き
)
つて
使
(
つか
)
つたのをまねたからだといはれてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
“碧玉”の意味
《名詞》
碧 玉(へきぎょく)
青や緑の玉。
酸化鉄や水酸化鉄などの不純物を含む石英。
(出典:Wiktionary)
“碧玉”の解説
碧玉『学術用語集』の表記は「へき玉」。(へきぎょく、jasper、ジャスパー)は、微細な石英の結晶が集まってできた鉱物(潜晶質石英)であり、宝石の一種。
また、ブルーサファイアのことを和名で碧玉ということもある。
(出典:Wikipedia)
碧
漢検準1級
部首:⽯
14画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“碧玉”で始まる語句
碧玉随
碧玉集
碧玉髄
碧玉の岸
碧玉のふちべ