“へきぎょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
碧玉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春は草が青あおとしげって、白い小ぎくが碧玉へきぎょくをしきつめたもうせんの上に白い星をちりばめていたし、芽出めだしやなぎやポプラの若木わかぎからはねっとりとやにが流れていた。
黄色な草穂くさぼはかがやく猫睛石キャッツアイ、いちめんのうめばちそうの花びらはかすかなにじふく乳色ちちいろ蛋白石たんぱくせき、とうやくの碧玉へきぎょく、そのつぼみは紫水晶アメシストの美しいさきをっていました。
静かな、切れるようなめたい風の中で、碧玉へきぎょくのような大濤おおなみに揺られながらの海難……。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)