トップ
>
左様
>
さやう
ふりがな文庫
“
左様
(
さやう
)” の例文
旧字:
左樣
左様
(
さやう
)
でげすな、
四品
(
よしな
)
で七
円
(
ゑん
)
位
(
ぐらゐ
)
では
如何
(
いかゞ
)
でげせう。士「ヤ、
怪
(
け
)
しからぬことを
云
(
い
)
ふ、
釜
(
かま
)
ばかりでもお
前
(
まへ
)
十五
両
(
りやう
)
で
買
(
か
)
うたのだぜ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
左様
(
さやう
)
、
何人
(
なんびと
)
か罪の悩を
抱
(
いだ
)
かぬ心を
有
(
も
)
つでせうか」と篠田は飛び行く小鳥の影を見送りつゝ「けれど、悩はやがて慰に進む勝利の
標幟
(
しるし
)
ではないでせうか」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
まあ君だから
斯様
(
こん
)
なことを御話するんだが、我輩なぞは二十年も——
左様
(
さやう
)
さ、小学教員の資格が出来てから足掛十五年に成るがね、其間唯同じやうなことを繰返して来た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
読者は
咎
(
とが
)
めて言ふであらう、貴様は前に翻訳といふものは容易なものだと言つたではないかと、
如何
(
いか
)
にも
左様
(
さやう
)
言つたが、それは売品としての翻訳で、文芸としての翻訳ではない。
翻訳製造株式会社
(新字旧仮名)
/
戸川秋骨
(著)
「
左様
(
さやう
)
。四五日行かないうちにさう急に変る訳もなささうですが、まあ行つて見るか」
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
左様
(
さやう
)
望遠鏡
(
ばうゑんきやう
)
でみますと
河
(
かは
)
はみんなまつすぐに見えますね
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
「
左様
(
さやう
)
で御座います。扱つた事はありません。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
船頭兼「
左様
(
さやう
)
サ歌でもおよみなせへまし。」
町中の月
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
和尚
(
をしやう
)
さん、こゝにある
団扇
(
うちは
)
は
長川谷町
(
はせがはちやう
)
の
待合
(
まちあひ
)
の
梅廼屋
(
うめのや
)
の
団扇
(
うちは
)
ですか」「
左様
(
さやう
)
です」「
梅廼屋
(
うめのや
)
は
此方
(
こちら
)
の
檀家
(
だんか
)
でございますか」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
左様
(
さやう
)
、余程意思の強い
女性
(
ひと
)
らしいです——何でも
亡母
(
おつかさん
)
が偉かつたと云ふことだから」と篠田は言ふ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
『
左様
(
さやう
)
——生徒は
未
(
ま
)
だ集りませんか。』と校長は懐中時計を取出して眺める。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
左様
(
さやう
)
」
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ナニ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ、決して
左様
(
さやう
)
な心配はない
良
(
よ
)
く
喉
(
のど
)
が
潰
(
つぶ
)
れても病気さへ
癒
(
なほ
)
れば
夫
(
それ
)
で
宜
(
よ
)
からう。登「イエ
喉
(
のど
)
が
潰
(
つぶ
)
れては困ります。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
左様
(
さやう
)
で御座りまするか」と老人は
膝
(
ひざ
)
の下まで
頭
(
かしら
)
を下げつ「先刻からお見受け申す所が、長左衛門様
生写
(
いきうつし
)
で
在
(
あら
)
つしやるから、
若
(
も
)
し
左様
(
さう
)
では
在
(
あら
)
つしやるまいかと考へましたので」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
『
左様
(
さやう
)
さ——』と奥様は小首を
傾
(
かし
)
げる。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
へえー
是
(
これ
)
は
驚
(
おどろ
)
き
入
(
い
)
つた、
左様
(
さやう
)
とは
心得
(
こゝろえ
)
ず
甚
(
はなは
)
だ
御無礼
(
ごぶれい
)
の
段々
(
だん/″\
)
何
(
なん
)
ともどうも、
是
(
これ
)
は
恐縮千萬
(
きようしゆくせんばん
)
……
何卒
(
どうぞ
)
是
(
こ
)
れへ/\
速
(
すみや
)
かにお
通
(
とほ
)
りを願ひます、
何卒
(
どうぞ
)
是
(
こ
)
れへ
是
(
こ
)
れへ。
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
まへ
)
はどうも
不開化
(
ふかいくわ
)
の事ばかり
云
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るが、どうか
然
(
さ
)
うなく
開化
(
かいくわ
)
の話をしたら
宜
(
よ
)
からう、西洋の話をした事があるかと
仰
(
おつ
)
しやいました、
左様
(
さやう
)
でございます
西洋の丁稚
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様
(
さやう
)
でございますか、
今日
(
けふ
)
は
旦那
(
だんな
)
は。女「
商
(
あきな
)
ひに
行
(
い
)
つて
留守
(
るす
)
でございます。男「
何
(
な
)
んの
御商売
(
ごしやうばい
)
でございます。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
成程
(
なるほど
)
ハー
左様
(
さやう
)
かね、
夫
(
それ
)
ぢや
宅
(
うち
)
へ
置
(
おい
)
ても
詰
(
つま
)
らぬから
持
(
もつ
)
てつて
呉
(
く
)
れ、
序
(
ついで
)
に
其所
(
そこ
)
に大きな
瓶
(
かめ
)
があるぢやらう、誠に
邪魔
(
じやま
)
になつて
往
(
い
)
かぬから
夫
(
それ
)
も一
緒
(
しよ
)
に
持
(
もつ
)
て
行
(
ゆ
)
くが
宜
(
よ
)
い。
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様
(
さやう
)
であらう、ソラ
此器
(
これ
)
で
脈搏
(
みやくはく
)
を
聴
(
き
)
くんだ、
何
(
ど
)
うだグウ/\
鳴
(
な
)
るだらう。登「エヘヽヽヽくすぐつたうござりますな、
左様
(
さやう
)
横
(
よこ
)
ツ
腹
(
ぱら
)
へ
器械
(
きかい
)
をお
当
(
あて
)
あそばしましては。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へえー
成程
(
なるほど
)
、
此処
(
こゝ
)
に
弾丸
(
てつぱうだま
)
の穴か
何
(
なに
)
かありますね。真「
左様
(
さやう
)
さ、
鉄砲傷
(
てつぱうきず
)
のやうだね。甚「
何
(
ど
)
うも
大変
(
たいへん
)
に毛が
長
(
なが
)
うがすな。真「うむ、
牛熊
(
うしぐま
)
の毛はチヤリ/\して長いて。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へい/\、
夫
(
それ
)
では
何卒
(
どうぞ
)
ソノ
塩餡
(
しほあん
)
と
云
(
い
)
ふのを
頂戴
(
ちやうだい
)
したいもので。「
左様
(
さやう
)
か、
暫
(
しばら
)
く
控
(
ひか
)
へて
居
(
ゐ
)
さつしやい。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
アヽ
左様
(
さやう
)
か、もそツとぞんざいに
云
(
い
)
つても
宜
(
よろ
)
しいと
申
(
まう
)
すのか。侍「いえ、ぞんざいと
申
(
まう
)
す
訳
(
わけ
)
は
有
(
あ
)
りませんが……。殿「
何
(
ど
)
うぢや月は/\。侍「
冴
(
さ
)
えわたりまして
御座
(
ござ
)
ります。 ...
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
昨夜
(
ゆふべ
)
お
前
(
まへ
)
さんに
預
(
あづ
)
けた、アノ
胴巻
(
どうまき
)
を
出
(
だ
)
して
呉
(
く
)
んな。主「はい/\
此品
(
このしな
)
で
御座
(
ござ
)
いますか。客「イヤこれを忘れちや
大事
(
おほごと
)
だ、アヽ
有難
(
ありがた
)
い、はい
左様
(
さやう
)
なら。主「ア、
行
(
い
)
つちまつた。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうも
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……
左様
(
さやう
)
なら
御遠慮
(
ごゑんりよ
)
なしに
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
しますと、
亭主
(
ていしゆ
)
の
河合金兵衛
(
かはひきんべゑ
)
が
茶
(
ちや
)
を
点
(
た
)
つてる
間
(
あひだ
)
に、
小丼
(
こどんぶり
)
を
前
(
まへ
)
に
引寄
(
ひきよ
)
せて
乞食
(
こじき
)
ながらも、
以前
(
いぜん
)
は名のある
神谷幸右衛門
(
かみやかうゑもん
)
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様
(
さやう
)
でございますか、
私
(
わたし
)
は
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
二の
酉
(
とり
)
の時に
一人
(
ひとり
)
伴
(
つれ
)
があつて
丸屋
(
まるや
)
に
上
(
あが
)
り、あなたが出て
下
(
くだ
)
すつて親切にして
下
(
くだ
)
すつた、
翌年
(
よくねん
)
のやはり二の
酉
(
とり
)
の時に
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶ
)
りで
丸屋
(
まるや
)
へ
上
(
あが
)
ると
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まア
結構
(
けつこう
)
なお
薬
(
くすり
)
を
頂
(
いたゞ
)
くのみならず、お
料理
(
れうり
)
の
残余物
(
あまりもの
)
まで
下
(
くだ
)
され、
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
左様
(
さやう
)
ならこれへ
頂戴
(
ちやうだい
)
致
(
いた
)
しますと、
襤褸手拭
(
ぼろてぬぐひ
)
へ
包
(
くる
)
んであつた
麪桶
(
めんつう
)
を
取出
(
とりだ
)
して、
河合金兵衛
(
かはひきんべゑ
)
の
前
(
まへ
)
へ
突出
(
つきだ
)
すのを
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左様
(
さやう
)
でござります。殿「ハー
是
(
これ
)
は
瘧
(
ぎやく
)
だナ。井上「いゝえ
瘧
(
ぎやく
)
とは
心得
(
こゝろえ
)
ませぬ。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と
云
(
い
)
はれて見ると
成程
(
なるほど
)
と思つて
愈々
(
いよ/\
)
恐入
(
おそれいり
)
ましたんでエヘヽヽちやんと
何
(
ど
)
うも
眼
(
め
)
も
放
(
はな
)
さずに見て
居
(
ゐ
)
らつしやるなんて
本当
(
ほんたう
)
に
違
(
ちが
)
ひますな、イエまだ早うごす、
左様
(
さやう
)
でげすか、
入
(
い
)
らつしやいますか
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御急作
(
ごきふさく
)
でございますか。王「
左様
(
さやう
)
ぢや。シ ...
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
左
常用漢字
小1
部首:⼯
5画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“左様”で始まる語句
左様々々
左様左様
左様然
左様右様
左様だとも
左様御承知被下度候