“転嫁”の読み方と例文
読み方割合
てんか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははあ。それで読めました。李厳の督しておる軍需増産の実績がここ甚だあがらないので、とがを丞相に転嫁てんかせんとしたものでしょう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「人事課長次第だと言うんだ。人事課長は又宗像さんと幹部次第だと言うんだ。両方で責任を転嫁てんかし合って断る算段と見える」
秀才養子鑑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
往復の船賃は学校で負担する、という条件さえ付いたそうであるが、これは「義務教育」という国家制度の形式をととのえたまでのことで、葛飾の小学校へ責任を転嫁てんかしたわけである。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)