“よめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫁入64.5%
9.7%
餘命9.7%
餘名6.5%
余命6.5%
娵入3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太郎たろうは、きつねの嫁入よめいりのはなしをいていました。いまあちらの野原のはらで、その宴会えんかいひらかれているのでないかとおもいました。
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
「堅雪かんこ、凍み雪しんこ。狐の子ぁ、よめいほしい、ほしい。」と二人は森へ向いて高くさけびました。
雪渡り (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
手前てまへぞんじをりまするは是限これぎり。内祝言ないしうげん乳母うば承知しょうちはず何事なにごとにまれ、われら不埓ふらち御檢斷ごけんだんあそばれうならば、餘命よめい幾何いくばくもなき老骨らうこつ如何いか御嚴刑ごげんけいにもしょせられませう。
其所そこへ、周布神奈川縣知事すふかながはけんちじる。橋本警務長はしもとけいむちやうる。田中代議士たなかだいぎし樋口郡長ひぐちぐんちやういはなにいはなにういふときには肩書かたがき必用ひつようえる。高等野次馬かうとうやじうまかず無慮むりよ餘名よめいちうせられた。
其信心は何時から始まったか知らぬが、其夫が激烈げきれつ脚気かっけにかゝって已に衝心しょうしんした時、彼女は身命しんめいなげうって祈ったれば、神のお告に九年余命よめいさずくるとあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
南方先生裸で寝て居る所へ、禁酒家の娘が百万円持参で、押し付け娵入よめいりに推し懸くるところを見た人はという事ほど、さようにあり得べからざる事である。