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嫁入
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よめい
ふりがな文庫
“
嫁入
(
よめい
)” の例文
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
は
齋藤
(
さいとう
)
の
娘
(
むすめ
)
、
嫁入
(
よめい
)
つては
原田
(
はらだ
)
の
奧方
(
おくがた
)
ではないか、
勇
(
いさむ
)
さんの
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
る
樣
(
やう
)
にして
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
を
納
(
おさ
)
めてさへ
行
(
ゆ
)
けば
何
(
なん
)
の
子細
(
しさい
)
は
無
(
な
)
い
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
太郎
(
たろう
)
は、きつねの
嫁入
(
よめい
)
りのはなしを
聞
(
き
)
いていました。いまあちらの
野原
(
のはら
)
で、その
宴会
(
えんかい
)
が
開
(
ひら
)
かれているのでないかと
思
(
おも
)
いました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木乃伊が英国につくなりウ氏はこれを他家に
嫁入
(
よめい
)
っている妹に送ったが、妹の家には受取った日から不幸が続いた。
怪談綺談
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
そして体の調子のよい折を見ては、夜、妻と三番目の娘が、
嫁入
(
よめい
)
りの
仕度
(
したく
)
に着物を縫っている
傍
(
かたわら
)
で胡弓を奏でた。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
わしも、
今
(
いま
)
思
(
おも
)
へば、そもじと
同
(
おな
)
じ
程
(
ほど
)
の
年齡
(
としごろ
)
に
嫁入
(
よめい
)
って、そもじを
生
(
まう
)
けました。
摘
(
つ
)
まんで
言
(
い
)
へば、
斯
(
か
)
うぢゃ、あのパリス
殿
(
どの
)
がそもじを
内室
(
うちかた
)
にしたいといの。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
が
三浦家
(
みうらけ
)
への
嫁入
(
よめい
)
りにつきましては
別
(
べつ
)
に
深
(
ふか
)
い
仔細
(
しさい
)
はございませぬ。
良人
(
おっと
)
は
私
(
わたくし
)
の
父
(
ちち
)
が
見込
(
みこ
)
んだのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
切
(
き
)
り
髪
(
がみ
)
にした
女隠居
(
おんないんきょ
)
が一人、
嫁入
(
よめい
)
り
前
(
まえ
)
の娘が一人、そのまた娘の弟が一人、——あとは女中のいるばかりである。Nさんはこの
家
(
うち
)
へ行った時、何か妙に気の
滅入
(
めい
)
るのを感じた。
春の夜
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「はははは、
私
(
わし
)
ぐらいの年の
婆
(
ばあ
)
さまじゃ、お目出たい事いの。位牌になって
嫁入
(
よめい
)
りにござらっしゃる、南無妙。戸は閉めてきたがの、開けさっしゃりませ、
掛金
(
かけがね
)
も何にもない、南無妙、」
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう
尼
(
あま
)
の心に成つて居ますと云つて泣き伏したが、もう朗然和上と夫婦との間に縁談が
決
(
きま
)
つて居つた
後
(
あと
)
だから、親の心に従つて
終
(
つひ
)
に其年の十一月、娘は十五荷の
荷
(
に
)
で岡崎御坊へ
嫁入
(
よめい
)
つて来た。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
いさちゃんのお
婿
(
むこ
)
さんなども、日露戦争にも出て、
何処
(
どこ
)
やら
垢
(
あか
)
ぬけのした
在郷
(
ざいごう
)
軍人
(
ぐんじん
)
である。奉公に出た女にも、東京に
嫁入
(
よめい
)
る者もあるが、田舎に帰って
嫁
(
とつ
)
ぐ者が多い。何を云うても田舎は豊かである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
のこらずつむいでしまったら、あたしのいちばん上のむすこのおよめさんにしてあげますよ。おまえは
貧乏
(
びんぼう
)
ですけど、そんなことはかまいません。いっしょうけんめいせいだしてはたらくことが、なによりの
嫁入
(
よめい
)
りじたくですからね。
三人の糸くり女
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お
嫁入
(
よめい
)
りなされ。(伊勢)
お月さまいくつ
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
すれば、かうなってしまうた
上
(
うへ
)
は、あの
若殿
(
わかとの
)
へ
嫁入
(
よめい
)
らッしゃるが
最
(
いっ
)
ち
良
(
よ
)
い
分別
(
ふんべつ
)
ぢゃ。おゝ、ほんに
可憐
(
かはいら
)
しいお
方
(
かた
)
。
彼方
(
あなた
)
に
比
(
くら
)
べてはロミオどのは
雜巾
(
ざふきん
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
処女時代
(
むすめじだい
)
に
受
(
う
)
けた
私
(
わたくし
)
の
教育
(
しつけ
)
というのは
大体
(
だいたい
)
そんなもので、
馬術
(
ばじゅつ
)
は
後
(
のち
)
に
三浦家
(
みうらけ
)
へ
嫁入
(
よめい
)
りしてから
習
(
なら
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お
袋
(
ふくろ
)
は
田舍
(
いなか
)
へ
嫁入
(
よめい
)
つた
姉
(
あね
)
の
處
(
ところ
)
に
引取
(
ひきと
)
つて
貰
(
もら
)
ひまするし、
女房
(
にようぼ
)
は
子
(
こ
)
をつけて
實家
(
さと
)
へ
戻
(
もど
)
したまゝ
音信不通
(
いんしんふつう
)
、
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
ではあり
惜
(
を
)
しいとも
何
(
なん
)
とも
思
(
おも
)
ひはしませぬけれど
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ほどへだたった
町
(
まち
)
の
酒屋
(
さかや
)
に、
嫁入
(
よめい
)
りがありました。その
評判
(
ひょうばん
)
は、この
村
(
むら
)
でもたいしたものでありました。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まっくらな家の中を、人々は盲のように手でさぐりながら、
水甕
(
みずがめ
)
や、
石臼
(
いしうす
)
や
大黒柱
(
だいこくばしら
)
をさぐりあてるのであった。すこしぜいたくな家では、おかみさんが
嫁入
(
よめい
)
りのとき持って来た
行燈
(
あんどん
)
を使うのであった。
おじいさんのランプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
それから
私
(
わたくし
)
は
問
(
と
)
われるままに、
鎌倉
(
かまくら
)
の
実家
(
じっか
)
のこと、
嫁入
(
よめい
)
りした
三浦家
(
みうらけ
)
のこと、
北條
(
ほうじょう
)
との
戦闘
(
たたかい
)
のこと、
落城後
(
らくじょうご
)
の
侘住居
(
わびすまい
)
のことなど、
有
(
あ
)
りのままにお
話
(
はな
)
ししました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
人
(
ひと
)
の
言
(
い
)
ふなり
温順
(
おとな
)
しう
嫁入
(
よめい
)
つて
來
(
き
)
た
私
(
わたし
)
を、
自然
(
しぜん
)
と
此樣
(
こん
)
な
運
(
うん
)
に
拵
(
こしら
)
へて
置
(
お
)
いて、
盲者
(
めくら
)
を
谷
(
たに
)
へ
擠
(
つきおと
)
すやうな
事
(
こと
)
を
遊
(
あそ
)
ばす、
神樣
(
かみさま
)
といふのですか
何
(
なん
)
ですか、
其方
(
そのかた
)
が
實
(
じつ
)
に
恨
(
うら
)
めしい
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これらの
娘
(
むすめ
)
たちは、
年
(
とし
)
ごろになると、たいていは
近傍
(
きんぼう
)
の
村
(
むら
)
へ、もしくは、
同
(
おな
)
じ
村
(
むら
)
の
中
(
うち
)
で
嫁入
(
よめい
)
りをしましたのに、どうした
回
(
まわ
)
り
合
(
あ
)
わせであるか、おせんは、
遠
(
とお
)
いところへゆくようになったのです。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
嫁入
(
よめい
)
りてより七
年
(
ねん
)
の
間
(
あひだ
)
、いまだに
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りて
客
(
きやく
)
に
來
(
き
)
しこともなく、
土産
(
みやげ
)
もなしに
一人
(
ひとり
)
歩行
(
あるき
)
して
來
(
く
)
るなど
悉皆
(
しつかい
)
ためしのなき
事
(
こと
)
なるに、
思
(
おも
)
ひなしか
衣類
(
いるい
)
も
例
(
いつも
)
ほど
燦
(
きらびや
)
かならず
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
嫁入
(
よめい
)
りの
晩
(
ばん
)
に
三か月
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
醫學士
(
いがくし
)
の
細井
(
ほそゐ
)
といふ
色白
(
いろじろ
)
の
人
(
ひと
)
にも
極
(
き
)
まりかゝつたに、
引違
(
ひきちが
)
へて
旦那樣
(
だんなさま
)
のやうな
無口
(
むくち
)
さまへ
嫁入
(
よめい
)
つて
來
(
き
)
たは
何
(
ど
)
うかいふ
一時
(
いちじ
)
の
間違
(
まちが
)
ひでもあらう、
此間違
(
このまちが
)
ひを
此
(
この
)
まゝに
通
(
とほ
)
して
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁入
(
よめい
)
りの
晩
(
ばん
)
に
あかい雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此家
(
こゝ
)
へ
嫁入
(
よめい
)
りせぬ
以前
(
いぜん
)
、まだ
小室
(
こむろ
)
の
養女
(
やうぢよ
)
の
實子
(
じつし
)
で
有
(
あ
)
つた
時
(
とき
)
に、いろ/\の
人
(
ひと
)
が
世話
(
せわ
)
をして
呉
(
く
)
れて、
種々
(
いろ/\
)
の
口々
(
くち/″\
)
を
申込
(
まうしこ
)
んで
呉
(
く
)
れた、
中
(
なか
)
には
海軍
(
かいぐん
)
の
潮田
(
うしほだ
)
といふ
立派
(
りつぱ
)
な
方
(
かた
)
もあつたし
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さは
言
(
い
)
へど
知
(
し
)
りがたきが
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
なれば
令孃
(
ひめ
)
にも
惡
(
わろ
)
き
虫
(
むし
)
などありて、
其身
(
そのみ
)
も
行
(
ゆ
)
きたく
親
(
おや
)
も
遣
(
や
)
りたけれど
嫁入
(
よめい
)
りの
席
(
せき
)
に
落花
(
らつくわ
)
の
狼藉
(
らうぜき
)
を
萬一
(
もし
)
と
氣
(
き
)
づかへば、
娘
(
むすめ
)
の
耻
(
はぢ
)
も
我
(
わ
)
が
耻
(
はぢ
)
も
流石
(
さすが
)
に
子爵
(
ししやく
)
どの
宜
(
よ
)
く
隱
(
か
)
くして
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まして
聟
(
むこ
)
むかへんの
嫁入
(
よめい
)
りせんのと、
世
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
めかしき
望
(
のぞ
)
み
少
(
すこ
)
しもなし、
只
(
たゞ
)
汝
(
そなた
)
さへ
見捨
(
みすて
)
ずは、
御身
(
おんみ
)
さへ
厭
(
いと
)
はせ
給
(
たま
)
はずは、
我
(
わ
)
が
生涯
(
しやうがい
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞかしとて
嫣然
(
につこ
)
とばかりうち
笑
(
ゑ
)
めば、
松野
(
まつの
)
じり/\と
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
めて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
“嫁入”で始まる語句
嫁入仕度
嫁入支度
嫁入前
嫁入婚
嫁入後
嫁入時
嫁入期
嫁入雨
嫁入衣裳