“言慰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いひなぐさ60.0%
いいなぐさ20.0%
いいなだ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『まあ、左様さうおつしやらないで、わしに任せなされ——悪いやうにはねえからせえて。』と音作は真心籠めて言慰いひなぐさめた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ひとから内証を打開うちあけられた時ほど、是方こっちの弱身になることはありません。思いつめた御心から掻口説かきくどかれて見れば、しまいには私もあわれになりまして、染々しみじみ御身上おみのうえを思遣りながら言慰いいなぐさめて見ました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
私は御部屋へ取って返して、泣き伏した奥様をいろいろと言慰いいなだめて見ましたが、御返事もなさいません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)