“いひなぐさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
言慰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『まあ、左様さうおつしやらないで、わしに任せなされ——悪いやうにはねえからせえて。』と音作は真心籠めて言慰いひなぐさめた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
白井が言慰いひなぐさめると、ます/\泣沈んで、わたしが死んだら、きつと先の奥さんの所へ帰るにちがひがない。
来訪者 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
くだきて我が妻のやまひ平癒へいゆ成さしめ給へと祈りしかば定まりある命數めいすうにや日増ひましつかおとろへて今は頼み少なき有樣に吉兵衞は妻の枕邊まくらべひざさしよせ彼是かれこれと力をつけ言慰いひなぐさめつゝ何かべよくすり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)