“慰(いや)” の例文
そして本など拡げて、重苦しい頭を慰(いや)そうとあせるのであったが、性のよくない目は、刺すような光に堪えられないほど涙がにじみ出して来た。呼吸(いき)も苦しかった。
黴 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
だのに、ともすると喘(あえ)ぎ出して参りました。名声に酔い、惑溺(わくでき)にひきこまれ、その疲れを慰(いや)そうとします。そうしているまに近頃は悪いと知りながら肉体を壊(こわ)して参ります。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「まず寝るんですな、眠りはすべての悲しみや苦しみを慰(いや)してくれますよ」