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慰
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なぐさみ
ふりがな文庫
“
慰
(
なぐさみ
)” の例文
其
(
それ
)
では
種
(
たね
)
あかしの
手品
(
てじな
)
同樣
(
どうやう
)
慰
(
なぐさみ
)
になりません、お
願
(
ねがひ
)
と
申
(
まを
)
しましたのは
爰
(
こゝ
)
の
事
(
こと
)
、
御新造樣
(
ごしんぞさま
)
一
(
ひと
)
つ
何
(
ど
)
うぞ
何
(
なん
)
でもお
教
(
をし
)
へなさつて
遣
(
つか
)
はさりまし。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言葉
(
ことば
)
やさしく
愛兒
(
あいじ
)
の
房々
(
ふさ/″\
)
せる
頭髮
(
かみのけ
)
に
玉
(
たま
)
のやうなる
頬
(
ほゝ
)
をすり
寄
(
よ
)
せて、
餘念
(
よねん
)
もなく
物語
(
ものがた
)
る、これが
夫人
(
ふじん
)
の
爲
(
た
)
めには、
唯一
(
ゆいいつ
)
の
慰
(
なぐさみ
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これを作りてまづおのれ/\が
門
(
かど
)
へ
建
(
たて
)
おく事五月の
幟
(
のぼり
)
のあつかひなり。十五日にいたりてかの場所へもちゆき、左義長にかざして
焼捨
(
やきすつ
)
るを祝ひとし
慰
(
なぐさみ
)
とす。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
木村常陸介を以御
理
(
ことわり
)
申候へば、我山にて、我
慰
(
なぐさみ
)
候に、誰か禁じ候はんや、餘人とは替るべきよとの御返事也。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
左右は双方共四間に過ぎん。今吾輩の云った垣巡りと云う運動はこの垣の上を落ちないように一周するのである。これはやり
損
(
そこな
)
う事もままあるが、首尾よく行くとお
慰
(
なぐさみ
)
になる。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
取返
(
とりかえし
)
の附かない、みじめな目に逢わせられている。悪霊どもと、裁判と云うことを敢てする、無情な人間とに身を委ねている。その間君は面白くもない
慰
(
なぐさみ
)
を己にさせて、己をぼかしていた。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
うむ、おりゃ、近頃博愛主義になってな、同好の士には
皆
(
みんな
)
見せてやる事にした。あえてこの
慰
(
なぐさみ
)
を
独擅
(
どくせん
)
にせんのじゃで、
到
(
いた
)
る処俺が例の観察を
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これを作りてまづおのれ/\が
門
(
かど
)
へ
建
(
たて
)
おく事五月の
幟
(
のぼり
)
のあつかひなり。十五日にいたりてかの場所へもちゆき、左義長にかざして
焼捨
(
やきすつ
)
るを祝ひとし
慰
(
なぐさみ
)
とす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
みんながさあ、これからがお
慰
(
なぐさみ
)
だと待っている。40
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
慰
(
なぐさみ
)
にとのたまふにぞ、
苦
(
くる
)
しき
御伽
(
おんとぎ
)
を
勤
(
つと
)
むると
思
(
おも
)
ひつも、
石
(
いし
)
を
噛
(
か
)
み、
砂
(
すな
)
を
嘗
(
な
)
むる
心地
(
こゝち
)
して、
珍菜
(
ちんさい
)
佳肴
(
かかう
)
も
味
(
あぢはひ
)
無
(
な
)
く、やう/\に
伴食
(
しやうばん
)
すれば、
幼君
(
えうくん
)
太
(
いた
)
く
興
(
きよう
)
じ
給
(
たま
)
ひ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それを歌だ、
慰
(
なぐさみ
)
だと云うのでございますからね。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
商売にも障ります、こっちゃ何も
慰
(
なぐさみ
)
に置くお前じゃあない、お姫様も
可
(
い
)
い加減にしておくが可いや、
狂気
(
きちがい
)
。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
葉
(
は
)
もまだ
落
(
お
)
ちない。
形
(
かたち
)
は
何處
(
どこ
)
か、
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えない。
豫
(
かね
)
て
氣短
(
きみじか
)
なのは
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
特
(
こと
)
に
御病氣
(
ごびやうき
)
。
何
(
なに
)
かのお
慰
(
なぐさみ
)
に
成
(
な
)
らうものを、
早
(
はや
)
く、と
思
(
おも
)
ふが
見當
(
みあた
)
らない。
蓑蟲
(
みのむし
)
戀
(
こひ
)
しく
途
(
と
)
に
迷
(
まよ
)
つた。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
恐
(
おそ
)
る/\「
御料理
(
おんれうり
)
下
(
くだ
)
さる
段
(
だん
)
、
冥加
(
みやうが
)
身
(
み
)
に
餘
(
あま
)
り
候
(
さふら
)
へども、
此中
(
このなか
)
にて
給
(
たま
)
はる
儀
(
ぎ
)
は、
平
(
ひら
)
に
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
されたし」と
侘
(
わび
)
しげに
申上
(
まをしあ
)
ぐれば、
幼君
(
えうくん
)
、「
何
(
なに
)
も
慰
(
なぐさみ
)
なり、
辭退
(
じたい
)
せず、
其中
(
そのなか
)
にて
相伴
(
しやうばん
)
せよ」と
斷
(
た
)
つての
仰
(
おほせ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一家秘法の
銀流
(
ぎんながし
)
、はい、やい、お立合のお方は御遠慮なく、お持合せのお煙管なり、お
簪
(
かんざし
)
なり、これへ出してお
験
(
ため
)
しなさいまし、目の前で銀にしてお
慰
(
なぐさみ
)
に見せましょう、御遠慮には及びません。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
消えてしまいそうになってる処を、人に高見で見物されて、おもしろがられて、笑われて、
慰
(
なぐさみ
)
にされて、嬉しがられて、眼が血走って、髪が動いて、唇が破れた処で、
口惜
(
くや
)
しい、口惜しい、口惜しい
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
消
(
き
)
えてしまいさうになつてる
処
(
ところ
)
を、
人
(
ひと
)
に
高見
(
たかみ
)
で
見物
(
けんぶつ
)
されて、おもしろがられて、
笑
(
わら
)
はれて、
慰
(
なぐさみ
)
にされて、
嬉
(
うれ
)
しがられて、
眼
(
め
)
が
血走
(
ちばし
)
つて、
髪
(
かみ
)
が
動
(
うご
)
いて、
唇
(
くちびる
)
が
破
(
やぶ
)
れた
処
(
ところ
)
で、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい、
口惜
(
くや
)
しい
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「変ったお
慰
(
なぐさみ
)
だね、よくそして見付けますなあ。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
なに面白かったんだ、面白いといやあ
慰
(
なぐさみ
)
だ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
慰
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“慰”を含む語句
慰藉
慰撫
御慰
慰藉料
慰安
安慰
言慰
慰楽
慰問
慰労
腹慰
慰草
慰樂
手慰
弔慰
慰藉金
心慰
慰斗
慰藉者
慰物
...