“雲鬢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うんびん75.0%
うんぴん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なまじひに良すぎるほど毛がよくつて、押出さないでも鬢たぼがふつくらと、雲鬢うんびんとでもいふ形容をしてもよいのだらうと思ふほどであつた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
泣き仆れていた妻の喬氏きょうしは、みだれた雲鬢うんびんを良人の顔へ寄せて、よよと、むせび泣いた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貂蝉は、客のほうへ、わずかに眼を向けて、しとやかにあいさつした。雲鬢うんぴん重たげに、呂布の眼を羞恥はじらいながら、王允の蔭へ、隠れてしまいたそうにすり寄っている。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)