雲鬢うんびん)” の例文
なまじひに良すぎるほど毛がよくつて、押出さないでも鬢たぼがふつくらと、雲鬢うんびんとでもいふ形容をしてもよいのだらうと思ふほどであつた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
泣き仆れていた妻の喬氏きょうしは、みだれた雲鬢うんびんを良人の顔へ寄せて、よよと、むせび泣いた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴妃は、雲鬢うんびん重たげに
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)