“摺餌”の読み方と例文
読み方割合
すりえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生物を長く与えると色々な病気を起します。うぐいすを飼っても摺餌すりえを拵える位ですから鶏の餌を煮る位何でもありません。つまり慣れです。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
島方の三人は、重湯おもゆをとるやらかゆをつくるやら、その間にあかざの葉の摺餌すりえをこしらえ、藤九郎の卵を吸わせ、一日中、病人の介抱に忙殺された。
藤九郎の島 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あくる日一日は、と、ご悩気のうけと言った形で、摺餌すりえくちばしのあとを、ほんの筋ほどつけたばかり。ただし完全に蘇生よみがえった。
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)