摺出すりいだ)” の例文
他の色を摺出すりいだせしものなるが、このたび各色ごとに板木を異にするに及びて、自由にいかなる多数の色をも摺出す事を得るに至りぬ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
浮世絵の板画が肉筆の画幅に見ると同じき数多すうたの色彩を自由に摺出すりいだし得るまでには幾多の階梯かいていを経たりしなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)