“頸圏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くびわ33.3%
くびき33.3%
クムメント33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遠くから、もう一台、四頭の毛の長い馬に曳かれたからの軽馬車がガタゴトやって来たが、馬の頸圏くびわはぼろぼろで、馬具は荒縄だった。
二階の方は、相も変らぬ黄色のペンキで塗ってあり、階下には、馬の頸圏くびきだの、細引ほそびきだの、環麺麭バランカだのを売っている店が並んでいる。
鉄錆てつさびのような声で馬にものいっているが、その単調な語が留学生には分からない。馬の肩のところに頸圏クムメントが二つ並んで、そのさきが上を向いているのは、馬に一種の威容を保たせている。
玉菜ぐるま (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)