“附髭”の読み方と例文
読み方割合
つけひげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、彼は何をしたかというと、ある夜のこと、頭から足の先まで、すっかり外で調えた新しい服装で、鼻の下へはチョッピリ附髭つけひげまでして、つまり手軽な変装をしたんだね。
一人二役 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
着換えてしまってみると、右のポケットに精巧な附髭つけひげと黒い鼈甲縁べっこうぶちの色眼鏡があるのを探り当てたので、早速それを応用した。手鏡に写してみるとどうみても一流の芸術家だ。
冥土行進曲 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
次の間へかす位にまでてやったのに、何んだヤイ悪党、鼻の下へ附髭つけひげか何だか知らねえがはやかして、洋服などを着て東京とうけい近い此の伊香保へ来て居るとは、本当に呆れちまったな
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)