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指
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さし
ふりがな文庫
“
指
(
さし
)” の例文
その間、何やら
認
(
したた
)
めていた検事は、法水を
指
(
さし
)
招いて、卓上の紙片を示した。それには次のような箇条書で、検事の質問が記されてあった。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
取て夫婦二人を
無理
(
むり
)
に一つ駕籠に
乘
(
のせ
)
是でよしとて半四郎は
向
(
むか
)
う
鉢卷
(
はちまき
)
片肌
(
かたはだ
)
脱
(
ぬ
)
ぎ何の苦もなく
引擔
(
ひつかつ
)
ぎすた/\道を
駈
(
かけ
)
ながら酒屋を
指
(
さし
)
て急ぎけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これよりして「プラト」は深くその道理を
推
(
お
)
し、宗教を
指
(
さし
)
て政権の保障、性法の
鏈
(
ママ
)
鎖なりと
云
(
い
)
えり。〈三百二十二葉〉
「ヒリモア」万国公法の内宗教を論ずる章(撮要)
(新字新仮名)
/
ロバート・フィリモア
(著)
夢にも逢いたい
母様
(
おっかさん
)
と、取詰めて手も足も震う身を、その婆さんと別仕立の
乗合腕車
(
のりあいぐるま
)
。小石川
指
(
さし
)
ヶ
谷
(
や
)
町
(
ちょう
)
の貧乏長屋へ
駈着
(
かけつ
)
けて、我にもあらず縋りついた。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其の頃は
流行
(
はやり
)
ました麦藁細工で角兵衛獅子を
拵
(
こしら
)
え、又竹に
指
(
さし
)
た柿などが弁慶に
揷
(
さ
)
してあります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
頬
(
ほう
)
のあたりの
皺
(
しは
)
にもしるく、これ
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
され、
何
(
なん
)
と
好
(
よ
)
い
子
(
こ
)
では
無
(
な
)
いか、
此
(
この
)
まあ
赤
(
あか
)
い
事
(
こと
)
と
指
(
さし
)
つけられて、
今更
(
いまさら
)
ながらまご/\と
嬉
(
うれ
)
しく、
手
(
て
)
をさし
出
(
いだ
)
すもいさゝか
恥
(
はづ
)
かしければ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何程才覚アリテ甲斐/\
敷
(
しく
)
トモ義理ヲ知ラヌ誠ノ無者ヲ人ノ後見トハ成スベカラズト、皆人沙汰シアヘリ、隼人正ハ力ナク唯二人ノ小姓ト手ヲトリ
級
(
くん
)
デ
徒膚足
(
かちはだし
)
ニナリ阿部野ヲ
指
(
さし
)
テタドリ行
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
明後九月九日に御名代の御參拜と共に傳通院まで持參することに相成り、拙者主人島五六郎殿は、御役目柄千兩の金子と御奉納の品々を御預かり申上げたのだが、
指
(
さし
)
ヶ
谷
(
や
)
町では如何にも足場が惡く
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
調
(
とゝの
)
へ
侍
(
さふら
)
ひ兩人に提灯持鎗持草履取三人越前守
主從
(
しゆじう
)
四人都合十人にて
小石川
(
こいしかは
)
御屋形を
立出
(
たちいで
)
數寄屋橋御門内なる町奉行御役宅を
指
(
さし
)
て
急
(
いそ
)
ぎ
行
(
ゆく
)
早
(
はや
)
夜
(
よ
)
も
子
(
ね
)
の
刻
(
こく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
早々
(
そこ/\
)
にして立出れば家主も夫は/\氣の毒千萬と心配しながら諸共に芝札の辻を
指
(
さし
)
て急ぎ
行
(
ゆく
)
に
頓
(
やが
)
て檢使の前へ
呼出
(
よびいだ
)
され長庵に一通り尋ね
有
(
あり
)
て彼の十兵衞の死骸を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“指”の意味
《名詞》
(ゆび)手、または足の先に付いている、枝分かれした部分。
(出典:Wiktionary)
“指”の解説
指(ゆび)は、一般的に人間の身体の一部で、手や足の末端部にある突出部で、中に関節のある骨格を含む。人が日常的に使う部位だけに様々な意味合いを持つ言葉に発展し、慣用句でも多用されている。相同な構造は四肢動物全般に見られ、四肢の形成の初期から存在する物である。
(出典:Wikipedia)
指
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“指”を含む語句
指示
指環
食指
指弾
拇指
指輪
小指
目指
指折
指導者
指揮
指貫
屈指
示指
人指
無名指
指揮者
指定
指ヶ谷町
指差
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