さゝ)” の例文
其の代り心底しんそこからこの人と見込んで惚れて仕舞うと、なか/\情合は深い、素人衆の一寸ちょいぼれして水でもさゝれると移りがするのと訳がちがうそうで
さゝるゝな立派な出世致すべしかくてこそ予にたい忠義ちうぎなるぞと申聞られ一人々々ひとり/\盃盞さかづきを下され夫より夜のあくるをまちける此時越前守の奧方おくがたには奧御用人を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さゝれぬ私し勿々なか/\以て然樣さやう成事なること思ひよらずおゆるし成されて下されと云まぎらすを忠兵衞はなほ種々さま/″\よりつゝやがて言葉をやはらげて言ひ出しけるは然云さういふ御前の心底しんてい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
太七は見付早々立歸つて母に斯とはなすに母は大いによろこび勘兵衞が脇差わきざしを太七にさゝせ其身は出刄庖丁でばばうちやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)