“サス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:さす
語句割合
密告50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
密告サスつもりなんだな。……まるで縁日の詰将棋だ。あの手でいけなきゃこの手か。……おいおい、頼んどくが小生だけは助けてくれよ
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
手にいれるつもりもあるんでしょう。それならば、ほかにいくらだって方法があるじゃないの。密告サスのだけはゆるしてやってちょうだい、お願いだから
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そうか、よく判った。生かすの助けるのという器用な芸当は出来ないが、それほどにいうなら、密告サスことだけは待ってやる。(手荒く鶴をひきよせると)待ってやったら、ほんとうにいう事を
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
本郷臺をサスかけて下りける時、丸山新町と云へるを通りたることありしが、一葉女史がかゝる町の中に住まむとは、告ぐる人三たりありて吾等やうや首肯うなづきぬ。