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身動
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みうご
ふりがな文庫
“
身動
(
みうご
)” の例文
けれど、すずめは、ついに
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
の
朝
(
あさ
)
まで
身動
(
みうご
)
きもできず、
目
(
め
)
を
開
(
あ
)
けることもかなわず、
鋳物
(
いもの
)
のように
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
に
止
(
と
)
まっていました。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私は
身動
(
みうご
)
きもせず、私の聖師の手の下に立ちつくしてゐた。私の拒絶は忘られ——恐怖は征服され——私の爭ひは
麻痺
(
まひ
)
してしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
雪難之碑
(
せつなんのひ
)
。——
峰
(
みね
)
の
尖
(
とが
)
つたやうな、
其處
(
そこ
)
の
大木
(
たいぼく
)
の
杉
(
すぎ
)
の
梢
(
こずゑ
)
を、
睫毛
(
まつげ
)
にのせて
倒
(
たふ
)
れました。
私
(
わたし
)
は
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うも
)
れて
行
(
ゆ
)
く………
身動
(
みうご
)
きも
出來
(
でき
)
ません。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
蜂
(
はち
)
はそれにとまつて
暫
(
しばら
)
く
夫
(
をつと
)
の
氣配
(
けはい
)
を
窺
(
うかゞ
)
つてゐるらしかつたが、それが
身動
(
みうご
)
きもしないのを
見
(
み
)
ると、
死骸
(
しがい
)
を
離
(
はな
)
れてすぐ
近
(
ちか
)
くの
地面
(
ぢべた
)
に
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りた。
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
といって
飛
(
と
)
び
上
(
あ
)
がりました。そしていきなりふたを
持
(
も
)
ち
上
(
あ
)
げてとび
出
(
だ
)
そうとしますと、上から
重
(
おも
)
しがのしかかっていて、
身動
(
みうご
)
きができません。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
けれども三
人
(
にん
)
とも
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
動
(
うご
)
かさない。そして五六
人
(
にん
)
の
同
(
おな
)
じ
年頃
(
としごろ
)
の
小供
(
こども
)
がやはり
身動
(
みうご
)
きもしないで
婆
(
ばあ
)
さん
達
(
たち
)
の
周圍
(
まはり
)
を
取
(
と
)
り
卷
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
るのである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さけが川へ
上
(
のぼ
)
ってくるころになりますと、川はさけでいっぱいになり、さけはたがいに
身動
(
みうご
)
きもできないくらいになることがあるのだそうです。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
ヤッローもほとんど
身動
(
みうご
)
き一つしませんでした。その小人が、いまにも見つかりはしないかと、ハラハラして、じっとかたくなっていたのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
殊
(
こと
)
に
気味
(
きみ
)
の
悪
(
わる
)
かったのは
私
(
わたくし
)
のすぐ
傍
(
そば
)
に
居
(
お
)
る、
一人
(
ひとり
)
の
若
(
わか
)
い
男
(
おとこ
)
で、
太
(
ふと
)
い
荒縄
(
あらなわ
)
で、
裸身
(
はだかみ
)
をグルグルと
捲
(
ま
)
かれ、ちっとも
身動
(
みうご
)
きができなくされて
居
(
お
)
ります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おかげで、やつらはたっぷり一週間は
身動
(
みうご
)
きひとつできないようになる。おまえが、『こん棒、ふくろへ』っていうまでは、けっしてやめはしないんだ。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ところがみょうなことには、なわがおおかたとけてしまっても、少女は石のように
身動
(
みうご
)
きさえしないのです。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
扨文右衞門女房お政は家主
預
(
あづ
)
けとなりて
宅番
(
たくばん
)
まで付し事なれば
少
(
すこ
)
しも
身動
(
みうご
)
きならず
只々
(
たゞ/\
)
夫文右衞門が此度の
災難
(
さいなん
)
を
歎
(
なげ
)
き
悲
(
かな
)
しむ事大方ならず
明暮
(
あけくれ
)
涙
(
なみだ
)
に
沈
(
しづ
)
み何なれば
天道
(
てんだう
)
誠
(
まこと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
返事
(
へんじ
)
はなくて
吐息
(
といき
)
折々
(
おり/\
)
に
太
(
ふと
)
く
身動
(
みうご
)
きもせず
仰向
(
あほのき
)
ふしたる
心根
(
こゝろね
)
の
愁
(
つら
)
さ、
其身
(
そのみ
)
になつてもお
力
(
りき
)
が
事
(
こと
)
の
忘
(
わす
)
れられぬが、十
年
(
ねん
)
つれそふて
子供
(
こども
)
まで
儲
(
もう
)
けし
我
(
わ
)
れに
心
(
こゝろ
)
かぎりの
辛苦
(
くろう
)
をさせて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
道翹
(
だうげう
)
が
呼
(
よ
)
び
掛
(
か
)
けた
時
(
とき
)
、
頭
(
あたま
)
を
剥
(
む
)
き
出
(
だ
)
した
方
(
はう
)
は
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
ひてにやりと
笑
(
わら
)
つたが、
返事
(
へんじ
)
はしなかつた。これが
拾得
(
じつとく
)
だと
見
(
み
)
える。
帽
(
ばう
)
を
被
(
かぶ
)
つた
方
(
はう
)
は
身動
(
みうご
)
きもしない。これが
寒山
(
かんざん
)
なのであらう。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
もう
根
(
ね
)
が
深
(
ふか
)
くはりすぎてゐて
身動
(
みうご
)
きもならないやうになつてしまつてゐるのですもの。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
あやしげな一
個
(
こ
)
の
人間
(
にんげん
)
は、蛾次郎がここへ
入
(
はい
)
ったとき、上へ身を
避
(
さ
)
けていたものであろう。
今
(
いま
)
になって知れば、馬糧小屋の天井の
梁
(
はり
)
につかまって、ジッと、
身動
(
みうご
)
きもしないでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
男は、口をきかないばかりか、
身動
(
みうご
)
きひとつしないで、じっとつっ立っていた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
凝乎
(
じいつ
)
と、
冬
(
ふゆ
)
の
日
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
に
横
(
よこた
)
へられた
私
(
わたし
)
の
體
(
からだ
)
の
中
(
なか
)
で、
柔
(
やはら
)
かな
暖
(
あたゝ
)
かさに
包
(
つゝ
)
まれながら、
何
(
なん
)
といふもの
寂
(
さび
)
しい
聲
(
こゑ
)
をたてゝ
私
(
わたし
)
のこゝろの
唄
(
うた
)
ふ
事
(
こと
)
だらう!
一寸
(
ちよつと
)
でも
身動
(
みうご
)
きをしたらその
聲
(
こゑ
)
はすぐに
消
(
き
)
えよう
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
顔
(
かお
)
を
掠
(
かす
)
めて、ひらりと
落
(
お
)
ちた
桔梗
(
ききょう
)
の
花
(
はな
)
のひとひらにさえ、
音
(
おと
)
も
気遣
(
きづか
)
う
心
(
こころ
)
から、
身動
(
みうご
)
きひとつ
出来
(
でき
)
ずにいた、
日本橋通
(
にほんばしとおり
)
油町
(
あぶらちょう
)
の
紙問屋
(
かみどんや
)
橘屋徳兵衛
(
たちばなやとくべえ
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
徳太郎
(
とくたろう
)
と、
浮世絵師
(
うきよえし
)
春信
(
はるのぶ
)
の
彫工
(
ほりこう
)
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
眼
(
め
)
は
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
輕
(
かる
)
く
成
(
な
)
つた
掛蒲團
(
かけぶとん
)
を
足
(
あし
)
の
先
(
さき
)
で
裾
(
すそ
)
の
方
(
はう
)
へこかして
少
(
すこ
)
し
身動
(
みうご
)
きをした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
身動
(
みうご
)
きも出來ない
痺
(
しび
)
れが
メランコリア
(旧字旧仮名)
/
三富朽葉
(著)
B坊
(
ビーぼう
)
は、
上
(
うえ
)
を
向
(
む
)
いて、せみを
見守
(
みまも
)
りながら、
身動
(
みうご
)
きもせず、じっとしていました。せみは、つづけて、ミン、ミン、ミン——と
鳴
(
な
)
きました。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先方
(
さき
)
は
足袋跣足
(
たびはだし
)
で、
或家
(
あるいへ
)
を
出
(
で
)
て、——
些
(
ちつ
)
と
遠
(
とほ
)
いが、これから
行
(
ゆ
)
く
所
(
ところ
)
に、
森
(
もり
)
のある
中
(
なか
)
に
隱
(
かく
)
れて
待
(
ま
)
つた
切
(
きり
)
、
一人
(
ひとり
)
で
身動
(
みうご
)
きも
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
るんです。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
病人は
身動
(
みうご
)
きもせず昏睡してるかのやうに、横になつて、蒼ざめた顏は枕に埋もれ、火は
爐格子
(
ろがうし
)
の中に消えかけてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そのまま
暫
(
しば
)
らく
詞
(
ことば
)
は
途切
(
とぎ
)
れた。青木さんも
奧
(
おく
)
さんも明るい、
楽
(
たの
)
しげな
表情
(
へうじやう
)
で、
身動
(
みうご
)
きもせずに
考
(
かんが
)
へこんでゐた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
それがあんまりはやかったものですから、オオカミはちっとも気がつかず、
身動
(
みうご
)
きひとつしませんでした。
オオカミと七ひきの子ヤギ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
地元
(
じもと
)
の
里
(
さと
)
はいうまでもなく、三
里
(
り
)
五
里
(
り
)
の
近郷近在
(
きんごうきんざい
)
からも
大
(
たい
)
へんな
人出
(
ひとで
)
で、あの
狭
(
せま
)
い
海岸
(
かいがん
)
が
身動
(
みうご
)
きのできぬ
有様
(
ありさま
)
じゃ。
往来
(
おうらい
)
には
掛茶屋
(
かけちゃや
)
やら、
屋台店
(
やたいみせ
)
やらが
大分
(
だいぶ
)
できて
居
(
い
)
る……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
少年はまったくきみが
悪
(
わる
)
くなってきました。どろぼうが
忍
(
しの
)
びこんできたのかもしれない……そう思うと、こわくなって、
身動
(
みうご
)
きすることもできず、じっと
腰
(
こし
)
かけたまま、
鏡
(
かがみ
)
の中を見つめていました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
男は、うつぶせになったまま、
身動
(
みうご
)
きもしない。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
最早
(
もは
)
や
身動
(
みうご
)
きするのもいやになつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
これを
聞
(
き
)
くと、
運命
(
うんめい
)
の
星
(
ほし
)
は、
身動
(
みうご
)
きをしました。そして、
怖
(
おそ
)
ろしくすごい
光
(
ひかり
)
を
発
(
はっ
)
しました。なにか、
自分
(
じぶん
)
の
気
(
き
)
にいらぬことがあったからです。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
霧
(
きり
)
が
掠
(
かす
)
れて、ひた/\と
絡
(
まと
)
ひつく、
霜
(
しも
)
かと
思
(
おも
)
ふ
冷
(
つめた
)
さに、
戸
(
と
)
を
引
(
ひ
)
いたが、
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
硝子
(
がらす
)
に
面
(
おもて
)
をひたと
着
(
つ
)
けたまゝ、
身動
(
みうご
)
きもしないで
尚
(
な
)
ほ
見惚
(
みと
)
れた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
めら/\と火を吐く
垂布
(
カアテン
)
。その焔と煙の眞中にロチスター氏は
身動
(
みうご
)
きもせず横たはり、ぐつすりと眠つてゐるのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
とうとうしまいには、若者が
身動
(
みうご
)
きひとつすることができないほどになってしまいました。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ニールスは、
身動
(
みうご
)
きもしないで、眠ったふりをしていました。すると、アラシは、ニールスの
腕
(
うで
)
をつかんで、くぼ地のまんなかにある、
古風
(
こふう
)
な土のかめのところへ、
砂
(
すな
)
の上をひきずっていきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
勇
(
いさむ
)
くんは、こういいました。
賢二
(
けんじ
)
くんは、だまって、ただ、ねずみの
渡
(
わた
)
るのを
身動
(
みうご
)
きもせずにじっと
見守
(
みまも
)
っていました。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其
(
そ
)
の
入道
(
にふだう
)
の、のそ/\と
身動
(
みうご
)
きするのが、
暗夜
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
に、
雲
(
くも
)
の
裾
(
すそ
)
が
低
(
ひく
)
く
舞下
(
まひさが
)
つて、
水
(
みづ
)
にびつしより
浸染
(
にじ
)
んだやうに、ぼうと
水気
(
すゐき
)
が
立
(
た
)
つので、
朦朧
(
もうろう
)
として
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
けれども、おかみさんは、まるで木のようにしゃちほこばって、
身動
(
みうご
)
きひとつしません。
漁師とそのおかみさんの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
姉
(
あね
)
は、なにを
思
(
おも
)
い、なにを
考
(
かんが
)
えているのか、
身動
(
みうご
)
きすらせずに、
黙
(
だま
)
って
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
く
木
(
き
)
の
下
(
した
)
にたたずんでいました。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
立
(
た
)
ち
窘
(
すく
)
んだ
體
(
てい
)
だつた、
長頭
(
ながあたま
)
の
先達盲人
(
せんだつめくら
)
は、
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
、のろりと
身動
(
みうご
)
きして、
横
(
よこ
)
に
崖
(
がけ
)
の
方
(
はう
)
へ
顏
(
かほ
)
を
向
(
む
)
けた。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところが、ハツカネズミはまんなかまではいらないうちに、
身動
(
みうご
)
きができなくなってしまいました。そして、
皮
(
かわ
)
と
毛
(
け
)
をなくすだけではすまないで、
命
(
いのち
)
までもなくしてしまったのです。
ハツカネズミと小鳥と腸づめの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そして、しばらくは、じっとしてとまり
木
(
ぎ
)
にとまったまま
身動
(
みうご
)
きもせずに、なんとなく
陰気
(
いんき
)
にしていました。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貴方
(
あなた
)
……そんなに
切
(
せつ
)
なくつたつて、
一寸
(
ちよつと
)
寢返
(
ねがへ
)
り
所
(
どころ
)
ですか、
醫師
(
せんせい
)
の
命令
(
いひつけ
)
で、
身動
(
みうご
)
きさへ
成
(
な
)
りません。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
けれども、その白いものはうんともすんともいわず、
身動
(
みうご
)
きひとつしません。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それからのこと、
暗
(
くら
)
がりで
泳
(
およ
)
いでいたあひるは、
足
(
あし
)
についた
繩
(
なわ
)
の
重
(
おも
)
みで、
身動
(
みうご
)
きができなくなったのか、
岸
(
きし
)
へ
上
(
あ
)
がって、やぶ
蔭
(
かげ
)
にうずくまってしまいました。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ものも
言
(
い
)
はなければ、
身動
(
みうご
)
きもしないで、
上
(
うへ
)
から、
私
(
わたし
)
の
顏
(
かほ
)
を
見詰
(
みつ
)
めて
居
(
ゐ
)
るぢやありませんか。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから、火をかきたてては、プウプウふいて、からだがよくあたたまるように、みんなを火のまわりにすわらせてやりました。ところが、みんなはすわったきり、
身動
(
みうご
)
きひとつしません。
こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
狭
(
せま
)
い、
身動
(
みうご
)
きもできないような
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
の
箱
(
はこ
)
の
中
(
なか
)
に
押
(
お
)
しこめられて、
私
(
わたし
)
はしかたなくじっとしていました。おじいさんは、どこを
通
(
とお
)
っているのだかわかりませんでした。
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と
胴
(
どう
)
をゆら/\と
身動
(
みうご
)
きしたが、
端
(
はした
)
なき
風情
(
ふぜい
)
は
見
(
み
)
えず、
人
(
ひと
)
の
情
(
なさけ
)
を
汲入
(
くみい
)
れた、
優
(
やさ
)
しい
風采
(
とりなり
)
。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
せめて
今夜
(
こんや
)
だけは、かってなまねをさしておいて、
明日
(
あした
)
は、そのかわり、
身動
(
みうご
)
きのならないように
束縛
(
そくばく
)
をしてやろうと
思
(
おも
)
いながら、カフェーの
前
(
まえ
)
を
離
(
はな
)
れたところです。
灰色の姉と桃色の妹
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身長
身代
身悶
身分