“舞下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まいさが50.0%
まひさが20.0%
まいくだ10.0%
まいさぐ10.0%
まひくだ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正面の額の蔭に、白い蝶が一羽、夕顔が開くように、ほんのりと顕(あら)われると、ひらりと舞下(まいさが)り、小男の頭の上をすっと飛んだ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鋭(するど)き山颪(やまおろし)が颯(さ)と来(く)ると、舞下(まひさが)る雲(くも)に交(まじ)つて、漂(たゞよ)ふ如(ごと)く菫(すみれ)の薫(かほり)が𤏋(ぱつ)としたが、拭(ぬぐ)ひ去(さ)つて、つゝと消(き)えると、電(いなづま)が空(くう)を切(き)つた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
その声に応じて金甲神(きんこうじん)が、雲気と共に空中から、舞下(まいくだ)ろうと致しましたのと、下にいた摩利信乃法師が、十文字の護符を額に当てながら、何やら鋭い声で叫びましたのとが、全く同時でございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
舳櫓(ともろ)を押せる船子(ふなこ)は慌(あわ)てず、躁(さわ)がず、舞上(まいあ)げ、舞下(まいさぐ)る浪(なみ)の呼吸を量(はか)りて、浮きつ沈みつ、秘術を尽して漕(こ)ぎたりしが、また一時(ひときり)暴増(あれまさ)る風の下に、瞻(みあぐ)るばかりの高浪(たかなみ)立ちて
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼が宮を追ひて転(まろ)び落ちたりし谷間の深さは、正(まさ)にこの天辺(てつぺん)の高きより投じたらんやうに、冉々(せんせん)として虚空を舞下(まひくだ)る危惧(きぐ)の堪難(たへがた)かりしを想へるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)