舞下まひさが)” の例文
するど山颪やまおろしると、舞下まひさがくもまじつて、たゞよごとすみれかほり𤏋ぱつとしたが、ぬぐつて、つゝとえると、いなづまくうつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
舞下まひさがりて、漫々まん/\たる大海だいかいへぼかん!
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
入道にふだうの、のそ/\と身動みうごきするのが、暗夜やみなかに、くもすそひく舞下まひさがつて、みづにびつしより浸染にじんだやうに、ぼうと水気すゐきつので、朦朧もうろうとしてえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)