“金甲神”の読み方と例文
読み方割合
きんこうじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし当の摩利信乃法師は、不相変あいかわらず高慢のおもてをあげて、じっとこの金甲神きんこうじんの姿を眺めたまま、眉毛一つ動かそうとは致しません。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
朦朧とした二尊の金甲神きんこうじんが、勇ましく金剛杵こんごうしょをふりかざしながら、影のような姿を現しました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その声に応じて金甲神きんこうじんが、雲気と共に空中から、舞下まいくだろうと致しましたのと、下にいた摩利信乃法師が、十文字の護符を額に当てながら、何やら鋭い声で叫びましたのとが、全く同時でございます。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)