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舞下
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まいさが
ふりがな文庫
“
舞下
(
まいさが
)” の例文
正面の額の蔭に、白い蝶が一羽、夕顔が開くように、ほんのりと
顕
(
あら
)
われると、ひらりと
舞下
(
まいさが
)
り、小男の頭の上をすっと飛んだ。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下々の手前たちがとやかくと御政事
向
(
むき
)
の事を
取沙汰
(
とりざた
)
致すわけでは御座いませんが、先生、昔から
唐土
(
もろこし
)
の世には天下太平の
兆
(
しるし
)
には
綺麗
(
きれい
)
な
鳳凰
(
ほうおう
)
とかいう鳥が
舞下
(
まいさが
)
ると申します。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
小石のごとく真一文字に
舞下
(
まいさが
)
りて
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
白い手を挙げ、
衝
(
つ
)
とさして、
麓
(
ふもと
)
の里を教うるや否や、牛は
雷
(
いかずち
)
のごとく
舞下
(
まいさが
)
って、
片端
(
かたっぱし
)
から村を焼いた。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かの毒竜
舞下
(
まいさが
)
りて
鬼桃太郎
(新字新仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
……
其
(
そ
)
の
余波
(
なごり
)
が、カラカラと
乾
(
から
)
びた
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
を
捲
(
ま
)
きながら、
旅籠屋
(
はたごや
)
の
框
(
かまち
)
へ
吹込
(
ふきこ
)
んで、
大
(
おおき
)
な
炉
(
ろ
)
に、
一簇
(
ひとむら
)
の
黒雲
(
くろくも
)
の濃く
舞下
(
まいさが
)
つたやうに
漾
(
ただよ
)
ふ、松を焼く煙を
弗
(
ふっ
)
と吹くと、煙は
筵
(
むしろ
)
の上を
階子段
(
はしごだん
)
の下へ
潜
(
ひそ
)
んで
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“舞”で始まる語句
舞
舞台
舞踏
舞妓
舞踏会
舞踊
舞扇
舞上
舞殿
舞臺