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みうご
蜂はそれにとまつて
暫く
夫の
氣配を
窺つてゐるらしかつたが、それが
身動きもしないのを
見ると、
死骸を
離れてすぐ
近くの
地面に
飛び
降りた。
といって
飛び
上がりました。そしていきなりふたを
持ち
上げてとび
出そうとしますと、上から
重しがのしかかっていて、
身動きができません。
けれども三
人とも
手も
足も
動かさない。そして五六
人の
同じ
年頃の
小供がやはり
身動きもしないで
婆さん
達の
周圍を
取り
卷いて
居るのである。