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身動
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みじろぎ
ふりがな文庫
“
身動
(
みじろぎ
)” の例文
僕は今、豪然として船に乗り込む、サロンの丁度中程の、僕は豪華な肱掛椅子に腰を埋めて、部屋の主人であるやうな傲慢無礼な様をしながら、銅羅の鳴るまで
身動
(
みじろぎ
)
もしない。
海の霧
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
しかるに某は
身動
(
みじろぎ
)
だにせであるを、衆のものいよいよ可笑がりて、近づき視れば、何ぞ図らむ、舌を吐き目を
瞑
(
ねぶ
)
りて、呼息まことに絶えたり。高粱の殻にて縊れぬとは
奇
(
あや
)
しからずや。
『聊斎志異』より
(新字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
野村は、気が抜けた様に、石像の如く立つて、目には女を見た儘、
身動
(
みじろぎ
)
もせぬ。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
透間に
射
(
さ
)
し入る日の光は、風に動かぬ粉にも似て、人々の袖に灰を置くよう、
身動
(
みじろぎ
)
にも払われず、物蔭にも消えず、
細
(
こまや
)
かに濃く
引包
(
ひッつつ
)
まれたかの
思
(
おもい
)
がして、手足も顔も同じ色の、蝋にも石にも
固
(
かたま
)
るか
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小山なす
屍
(
かばね
)
の
下
(
もと
)
に、
身動
(
みじろぎ
)
もえならで
死
(
う
)
する
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
身動
(
みじろぎ
)
も得ならぬ思ひ
小曲二十篇
(新字旧仮名)
/
漢那浪笛
(著)
野村は氣が拔けた樣に、石像の如く立つて、目には女を見た儘、
身動
(
みじろぎ
)
もせぬ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
小山なす
屍
(
かばね
)
の
下
(
もと
)
に、
身動
(
みじろぎ
)
もえならで
死
(
う
)
する
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
身動
(
みじろぎ
)
迂
(
うと
)
き
旅人
(
たびうど
)
の雲のはたてに消ゆる時。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“身”で始まる語句
身体
身
身上
身装
身扮
身體
身長
身代
身悶
身分