“細部”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
デテエル37.5%
さいぶ12.5%
ディテイル12.5%
デテイル12.5%
デテール12.5%
データ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからやがて、その主要な細部デテエルである、風化して細つそりした天使が、一日の時刻を告げる日時計を自分の前に差し出しながら、浮き出てくる。
日時計の天使 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
そして彼らは父がかかる怯懦きょうだなる器量きりょうをもって、清盛きよもりを倒そうともくろんだのは、全く烏滸おこの沙汰であると放言しました。むろん、わしは彼らの話の細部さいぶは信じなかった。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
逆に細部ディテイルを深く観察し、それに積極的に働きかけることによって、世界は無限に拡大されるんだ。この秘密を体得しもしないで、生意気にもいっぱしのペシミストがる資格はないね。
狼疾記 (新字新仮名) / 中島敦(著)
彼の容貌のこんな細部デテイルはすべて彼の友人たちおよび彼を見た旅行者たちの記録から借りた。
判決例が法律ほどにも重きをおかれていることまでよく心得ていて、条件の不断の変化に応じて巧みに要求の細部デテールを修正して行くところなど、なかなか天晴れな手腕であった。
カストリ侯実録 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
却て思ひ付くまゝに細部データを並べて、然る後それを一括するといつた態度を採ることが、途中で倦怠を覚える心配がなくて済みさうに思へるから、そのやうにする。
我が詩観 (新字旧仮名) / 中原中也(著)