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細
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ぼそ
ふりがな文庫
“
細
(
ぼそ
)” の例文
とうとう、少年は、
暗
(
くら
)
がりの中にいるのが心
細
(
ぼそ
)
くなってきた。日はもうとっくに
暮
(
く
)
れかけているのに、あかりがともらないのだ。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
再び、か
細
(
ぼそ
)
い手で、重い
閂
(
かんぬき
)
をゆすぶる。閂は
錆
(
さ
)
びついた
鎹
(
かすがい
)
の中で
軋
(
きし
)
む。それから、そいつを溝の奥まで
騒々
(
そうぞう
)
しく押し込む。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
王子は少し心
細
(
ぼそ
)
くなってきましたが、それでも
構
(
かま
)
わないと
答
(
こた
)
えました。そして二人は
向
(
むこ
)
うの山の上へ行きました。もう、なんにも見えませんでした。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
節子さんは娘時代には、一
反
(
たん
)
半なくては、長い
袖
(
そで
)
がとれなかったという
脊高
(
せいたか
)
のっぽ、浜子は十貫にはどうしてもならなかったか
細
(
ぼそ
)
い小さな体だった。
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
仇なる畜生めと病の中に父の
腹立
(
はらだち
)
此怒りを
寛
(
なだ
)
めんにも
泣
(
なく
)
より外の事もなく心
細
(
ぼそ
)
さに
跡
(
あと
)
や先昔は
恩
(
おん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「暁近くなりにけるなるべし、隣の家々、あやしき
賤
(
しづ
)
の
男
(
を
)
の声々めざましく、あはれ、いと寒しや、ことしこそ、なりはひに頼む所少く、田舎のかよひも思ひがけねば、いと心
細
(
ぼそ
)
けれ、
北殿
(
きたどの
)
こそ聞き給へや」
『新訳源氏物語』初版の序
(新字新仮名)
/
上田敏
(著)
數
(
かぞ
)
へ
日
(
び
)
のこころ
細
(
ぼそ
)
さや
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
こころ
細
(
ぼそ
)
さを
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
やがて
急
(
きゅう
)
に、さびしい
気味
(
きみ
)
のわるい気がしてきて、心
細
(
ぼそ
)
くなったが、そのとたんに、ああ、これはまた、どうしたことだろう。黒山のように人だかりがして、みんな目をまるくして
見物
(
けんぶつ
)
している。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“細”を含む語句
仔細
細君
詳細
繊細
細々
心細
細流
委細
細作
細部
細螺
目細
細語
細工
細面
巨細
細目
細胞
細腰
細竹
...