ぶり)” の例文
すると浅果あさはかな男心は直ぐ我楽多がらくたのやうな、ぞんざいなあしらぶりを見せて、うかすると神様の傑作に対して敬意を失するやうな事になる。
女性が、さも一個の処女らしく、髪のゆいぶり、着付の着方をしているのは、公衆の前に、大奥ぶりのすがたを現すのをはばかってであろう。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
『あまくだり』の巻なる天門の景のミルトンぶりなるはをかしからず、また七徳の化身を白鳥伝説に結びつけしは思ひつきなれど、描写少しく露骨に失せずやと思ふなり。いかにや。
『二十五絃』を読む (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
又深く疑ふときには、此の歌の調しらべ一一一今のみやこはじめの口ぶりにもあらず。
早稲田文学を再興してから、自然主義の新運動を捲き起した前後にかけての、氏の働きぶりは実際花々しかつた。私の知つてゐる限りでは、氏は大した読書家ではなかつた。
将軍は婦人運転手のかひがひしい働きぶりに心から感心した。で、倫敦に居るうちは同じ事なら、かうした美しく、加之おまけに気の利いた運転手の厄介になりたいものだなと思つた。