“モード”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方式20.0%
20.0%
流行20.0%
糞壺20.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ドイツなんてやはり田舎だな。JBDMはフランスでは珈排のミクストの方式モードさ。ジャワとブレアンジュとデメラリとマルチニックのミクスト……どこの三文キャフェでもやっている方式モードなんだ。失礼ですが」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
都合が悪いときは、箴言しんげんまで担ぎだして、一歩も譲らないってんだ。身勝手で、訳がわからないのは山川家のモードなんだから、君なんかの歯のたつ相手じゃない。
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
フランスのある学者が『若し倒立さかだちしてあるくことが「流行モード」となつたとしたら、欧羅巴の婦人は些の躊躇もなく、みなそれを真似るだらう』
東西ほくろ考 (新字旧仮名) / 堀口九万一(著)
湯気を立てて、とろりとしているふかひれが、無表情なボーイの捧げている皿の上で跳ね上ったまま、薄暗い糞壺モードを廻って運ばれて来た。参木は立ち上ると、欄干をつかんで下の通りを見降ろした。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
半世紀以前には斬新奇抜だつたモードも、今では古く、ヰナカ臭いのである。