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はいつ
微温湯だから
其儘ゴツクリ
飲むと、
空ツ
腹へ五六十
両の
金子と
餅が
這入たのでげすからゴロ/\/\と
込上げて
来た。源
「
全たく、
服装丈ぢや
分らない世の
中になりましたからね。
何処の紳士かと思ふと、どうも
変ちきりんな
家へ
這入てますからね」と
門野はすぐあとを付けた。
這って行く。
脚が地に
泥んで、
一と
動する
毎に痛さは
耐きれないほど。うんうんという
唸声、それが
頓て泣声になるけれど、それにも
屈ずに
這って行く。やッと
這付く。