這入はひり)” の例文
掛内に這入はひりふしみ居し折柄をりから燒場の外面おもての方に大喧嘩おほげんくわが始りし樣子故何事かと存じそつと出てうかゞひしにくらき夜なれば一かうわからず暫時しばらく樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
立廻る駕籠舁かごかき惡漢共わるものども門邊かどべを通りかゝりしが兩人の樣子を見て此所へ這入はひり來りしかば八五郎はわるやつが來りしとは思へどもあだ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云つゝ同くたつに這入はひりしに女房お梅は振返ふりかへりオヤ長兵衞樣能こそ御入下されしと少しあかくなりしが早々さう/\ながし元ヘ行甲斐々々しく酒肴の支度を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)