這入はひる)” の例文
開て忠兵衞が若旦那樣相變あひかはらず今日も御本ごほんで御座りますかと進み這入はひるに此方は見返へりオヽたれかと思へば管伴ばんたう忠兵衞昨今さくこん水揚みづあげ荷物にもつありて店は大層たいそういそがしいと聞しに今頃何用にて
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
觀請くわんじやうして在りれ/\見るべし彼の天井のすみの所なりと其所へ這入はひるには爰の本堂より位牌壇ゐはいだんの後の方から這入がよいそして踏掛る所がある夫から又天井に切拔きりぬいあなが有るから其所より這入はひるべしと最と深切しんせつに教へけり重四郎は追詰られし事故心中如何は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)