“其所迄”の読み方と例文
読み方割合
そこまで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所迄そこまで一所いつしよませう。いでせう」と云つた。三四郎は靴のひもを結びながら、「えゝ、うでも」と答へた。女は何時いつの間にか、和土たゝきうへりた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
偖愈さていよいよ衆議一決の暁には、総代を撰んで学長の所へ行く、又総長の所へ行く。尤も今夜中に其所迄そこまでは運ばないかも知れない。又運ぶ必要もない。其辺は臨機応変である。……
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎は其所迄そこまでいて行つて、気がいて、不図美禰子を見た。美禰子は依然として動かずに居る。三四郎のあたまは此静かな空気のうちで覚えず動いてゐた。酔つた心持である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)