“そこまで”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其所迄50.0%
其処迄50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其所迄そこまで一所いつしよませう。いでせう」と云つた。三四郎は靴のひもを結びながら、「えゝ、うでも」と答へた。女は何時いつの間にか、和土たゝきうへりた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
偖愈さていよいよ衆議一決の暁には、総代を撰んで学長の所へ行く、又総長の所へ行く。尤も今夜中に其所迄そこまでは運ばないかも知れない。又運ぶ必要もない。其辺は臨機応変である。……
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
三四郎は其所迄そこまでいて行つて、気がいて、不図美禰子を見た。美禰子は依然として動かずに居る。三四郎のあたまは此静かな空気のうちで覚えず動いてゐた。酔つた心持である。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其処迄そこまでは聞もらしたが兎に角、五年に一度でも、十年に一度でも、斯んな掘出物があるから、愛書家が血眼になったり、蚤取眼のみとりまなこになったり、の目鷹の目になったりするのも無理ではない。
愛書癖 (新字新仮名) / 辰野隆(著)